幕間
黄金変容編突入!
この国では全てが合法。イカサマも賄賂もバレなきゃ何でもあり、それがホワイトハウス。
暴力行為だけが禁止されている無法地帯で、今日もスポットやポーカーが回る。
さてさてクスノキが来る少し前を見てみよう。
???「うわー!! また負けだァー! オイラはなぜ勝てないんだァー!」
人々は思う「またか⋯」と。あれは、いつもそう。
少し大金を稼いだと思ったら全てを一発に注ぎ込むのだ。ディーラーも鬼では無いが、勝たせる訳には行かないので罪悪感を抱きながらチップを回収する。
おっと、また少し稼いで勝負に出るようだ⋯まぁ結果は言うまでもないだろ?
「なんでだァーー!」
◇◇◇◇
???「さてと、オールベットでございまする」
さてさてこちらも命知らずか? いやいやこれはイカサマと言ってもいいのでは?
「⋯変な声が聞こえたでありんすね」
おっと、言葉は失敬。さてさてこの女は全てが見えている。ルーレットの弾がどこに行くのか、未来視なんかじゃない、純粋な反射神経だけで見定める。
だからタチが悪い、イカサマなんて誰も言えないじゃないか!!
「わっちにかかれば全ては蟻のよう、お前達は妾のようにせず身の丈にあった金で寝てれば良いのだ」
さぁて誰かがあの女を止めるのか、それとも誰も止められのか乞うご期待!!
◇◇◇◇
???「あ? 誰がこんな事しろって言ったよ」
ガタガタと震えている奴がいるな! それはそれは可哀想に、、どうやら脅えている人は借金をしていたようだ。それを問い詰められているね。
「で? なんで金を全部使ったんだよ」
「いやそれは、貴方が入れれば勝てるって」
「───あ! オレがいつそんなことを言った!?」
「いえ! な、なんでもありません!」
正直この男は金になんか興味が無い。金がなくなり絶望している姿が見たいから、金を貸しているに過ぎない。
でも金を借りた方からしたら迷惑この上ない、まぁその人間も今からいなくなる。
「ID寄越せ⋯よし。おい、ここに不法侵入がいるぞ! つまみだせ!」
借金男は顔を青に染める。裏切られたのだ、元々金を借りただけという触れば解ける信頼だったが、簡単に見捨てられてしまった。
男は海に落ちていく、この世界の海は魔獣が生息していて岸に着くのはほぼ不可能と言っていい。
ただそれでも、彼は必死に訴えた。家には子供がいると、愛する妻がいると。
「知るか」
それで会話は終わった。最後に海に落ちた男が見たのは、その男の冷たい目線だった。まるで汚物を見るように、決して生き物に向けてはいけない視線をその目に宿してこちらを直視する。
さてさて、ここからクスノキはVIPルームに行くことが出来るのか?
ん? VIPルームは教えてくれないのかって? それは勿論、来てのお楽しみさ。
読んでいただき本当にありがとうございます!
星を増やしてくれるとありがたいです。
面白かったと思ったらブックマーク!
感想やレビューもお待ちしております!
星ももちろん大歓迎!
具体的には広告下の☆☆☆☆☆を★★★★★にね。
そうするとロリのやる気が上がります。