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永劫回帰は夢を見ない  作者: ユナ
涙花寵愛編
159/274

刹那の圧

アリス「目覚めやがったか!」


ムーン「??」

次に俺が目が覚めた時に見た景色は海だった。

この世のあまたの生命が産まれ帰っていく。そんな水の母が俺の目の前にある。


「良い景色だな」


俺の横にいたのはディスガイアだった。


「あなたいつの間に!」

「落ち着け転生者よ。敵意は無い」


その目は真実だった。俺らはこいつに襲われた。なのにこの言葉が真実だと思ってしまう。

これが神の技なのか、それともカリスマと言うやつなのか⋯だが、これは好機だ。話を聞こう。


「貴方は何なんですか?」


「それはいかにも明瞭性にかけるな。もっと具体的に言え」


「⋯貴方は私の敵ですか? 味方ですか?」


「そうとも、そうでないとも言えるな。⋯これで満足か?」


これは馬鹿にしているのか? それとも─────


「馬鹿にしてます? 私の事」


「なぜそうなる? まぁ、私は神なのでな、人間と価値観が違うのだろう。それはそうと何故ここにいる?」


いやそれは俺に聞かれても困るんだが、てかここは何だ?


「ここは一体?」


「ここは原初の海。死んだ魂を洗い、新たな生を授ける場所、見えるかあの白い光の一つが今まで生きてきた生命だ」


俺の目の前には道路を渡る車のように、淡く白い光を持つ発行体が蠢きあっていた。

だが、所々黒い光がある。あれは?


「あの黒い光は?」


「あれは転生者の魂。厄介な汚れが蓄積して厄介な黒になっている。おぞましき色よ。転生者はなぜこの世界を荒らす? 誰の権利を持ってそれを許した?」


「荒らしてはいませんよ。転生者だってこの世界に来たくて来た訳じゃないんですよ。それに死にたくても死ねないんです。全員が割り切ってないんですよ」


ディスガイアは目を逸らす。何を見ていたのか俺には分からない。分からなかったからこそ争うしかない。

戦争は正義と正義の押し付け合いだ。負けた方の正義が勝った方の正義に塗り替えられる。

例えそれが悪だと来ても、戦争をした時点で正義を語る資格などない気がするがね。

それでも───────


「ディスガイア、貴方は転生者が嫌いですか?」


「勿論だ。今からでも滅ぼしてやる」


「そうですか、ではあなたと私は敵ですね。いずれ戦うでしょう。それでも私は明日を見たい、誰もが笑える世界を見たいんです」


「⋯それは大層な法螺話だ。だが可能なら正義なのかもな。本来はお前達を追って始末するつもりだったがここにお前が来たからには認めねばならん。【お前はこの世界に選ばれた】のだ。なので見逃してやろう。さっさとこの場から消えろ。生者がここにいるべきでは無い」


その時俺の口からは「待って!」という言葉が出ていた。ディスガイアの足が止まる。こちらを見ない、問いを待っているようだ。


「⋯貴方は転生者の敵ですか? それとも世界の味方ですか?」


「問いが来たかと思えばくだらない。俺がどちらでも関係あるか? お前はいずれ死ぬ。俺が殺してやろう⋯私からもひとつ聞こう。お前は【何が混ざっている?】」


「──────は??」


ディスガイアが指を指す。そこにあったのは【未来日記】だ。


「それは誰に渡された?」


「これは⋯いつの間にか手に持っていて、元はと言えばストロベリーの引き出しにあったやつで」


「⋯そこが起点か、、お前は懐かれたのだろう。分からないか? この世界には神がいる。であれば反対の存在がいると何故辿り着かない?」


⋯⋯反対の存在? 神とは違う。普通に考えたら悪魔や魔王になるが、、まさか───────


「気づいたようだな。そうこの世界には魔獣がいる、それを総べる者こそが【悪魔】と呼ばれるものだ。

⋯そうだな。お前にひとつテストをしたい。さっきの理想を現実にしたいんだよな?」


「⋯えぇ。それが私の願いですから」


「もうすぐこの国に祭りが訪れる。その時に一体の悪魔を呼び出そう。見せてみろ、俺はアルピスが滅びようともどうでも良い、救ってみせよ勇者よ」


そしてその時目の前に眩い光が現れ、世界は元に戻る。泣いていたハクアがいたぐらいか⋯⋯

そして勇者はムーンの所に行く。事の顛末を話す為に。


「それで、なんの解決もできずのうのうと帰ってきたんですか? 私にあんな大きな口を叩いておいて?」


「⋯そうですね。面目ないですね」


「────? 貴方何を見たんですか? いつもの貴方なら反論ぐらいしてくると思っていましたが⋯⋯」


特に何もない。ディスガイアの事は話さない。結局みんな俺を頼ってる。俺が一人で全部やるしかないのか⋯⋯それでいいのか? この世界は。


「⋯まぁいいです。あなたに行って欲しい場所がありますので、お願いしていいですか?」


「私以外ではダメなんですか?」


「プリスは私と一緒に祭りの調査をしたいので、あなた一人でお願いしたいんですよ」


はいはいそうですか。

ここで俺は本来「分かりました」って言うはずだった。それでも俺の口から出ていたのは全く違うこと。


「───────」


「⋯良いですよ。許可しましょう」


数分後ある人物がここに来た。


「はぁ⋯俺がクスノキの付き添いをしろと? 俺の意思はないんですかね!?」


「付き添いプラス護衛ですね。よろしくお願いします。貴方たちがこれから言ってもらうのは【ホワイトハウス】。全てが金と勝利で決まるゲームの世界。そこであなたは勝ち進み王にあってきてください」


俺達の次の冒険の旅が決まる。

黄金と泥の国そこで始まる取引と終わりの旅だ

読んでいただき本当にありがとうございます!


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そうするとロリのやる気が上がります。

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