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永劫回帰は夢を見ない  作者: ユナ
涙花寵愛編
146/274

明日また会えたら

プリスの言葉はタメ口だけですが、敬語を使っているようなキャラです。なのでタメ口になったり敬語になったりします。


「こりゃまずいな!」


エドの言葉通り、本当にまずい。俺達が進んでいる水路には大きな岩が目の前で待機をしている。

隙間はあるが、それを通り抜けられるほどこの船は小さくない。

仕方ない、こうなればプランBで行く。

てか裏でぐったりしているハクアとカゲはいつ起きるんだか。


~少し前~


これはアルピスに着く前、プリスと俺の修行の時。


「今回の修行は魔力の操作だ」


「……魔力の操作ですか? 別に私は出来ていると思いますが」


「よく言えるね、君のフォールアウトの斬撃で全てを救えるとでも? 犯人が人質をとっていて、君が斬撃を撃ったら二人とも真っ二つだ」


…あーなるほど。ぐうの音もでませんね。確かに俺もここは使えないって場面もあったな。

そういう意味の、攻撃範囲を狭めるという魔力操作ですか。


「それで、魔力操作はどうやってやるんですか?」


「うん、これがまた難しい。小さいのを大きくするのは簡単だけど、大きいのを小さくするには少しコツが必要なんだ」


「試しに、一発魔力を極限まで弱めて撃ってみてよ」とプリスが大岩を指さしたので、撃ってみることにした。

まぁ俺も少し思ったよ。魔力を弱くすればフォールアウトの力も弱まるんじゃないかって。

とりあえず振ってみますか、一閃!


その時、ドドド! と大きく音を上げて俺の斬撃が地面を襲う。

大岩があった場所には、何も無く、ただ蛇のようなえぐれた地面があった。でも、おかしい──────


「何故、私は魔力を抑えて打ったのに、全開と同じくらいの威力が…」


「気づいたかな? これが魔力残存の法則。どれだけ魔力を抑えようが、力を使う時は、体が無意識に全開を出してしまうという物さ。

そして残念ながらこれは本能に近い。訓練どうこうで何とかなる問題じゃない」


……なんてこった。またこの世界の欠陥が発見されてしまう。

つまり例え魔力ゼロで放とうと、全ての斬撃が今のようになってしまうと。

ではどうすれば? コツというのが答えなんだろう。


「では、プリスさん。どうすれば良いのですか?」


「うーん、出来れば答えたくないなぁ、こういうのって時分から答えを見つけるのがセオリーじゃない?

考えても見なよ。君はアリスと戦った時、彼の攻撃は全て全開だったかい? 何が君と違った?」


……何が違った? 別に特に変わらなかったはずだ。魔力が多いなぐらいは感じられたけど。

そういえばこれは魔力か多いとか少ないとかそういう問題じゃないんだよな。

つまり、土俵を落とす。加減するんじゃなく、技の威力を落とせばいいということ?

でもどうすれば? だって、魔力をあげるのは乖離の形で底上げは出来る。

……もしかして、逆もできる?


今のをプリスに伝えた。


「おー、八十点ってとこかな。確かに着眼点はそこ。魔力を減らす事は無理。であれば技の威力を減らすしかない。当たり前だけど、そんなに行き着かない答えだ。

だから、魔力を自然に渡す。乖離の形とは真逆。切り離す力、その名を────剥離の形(はくりのけい)


時は今に戻る。

今こそここで剥離の形を使う時! あの後死ぬほどボコボコにされて体に叩き込まれたからね。

俺は剥離の形を使って下の水に魔力を渡す。そうすれば魔力の総量が減り、力が減る。

なので小さい斬撃で岩を少しづつ破壊する。周りのトンネルを傷つけず、少しづつ壊していく。


「へぇ、やるねぇ。クスノキ」


「貴方は変なこと言ってないで運転してください! エドさん」


「いや、まさか剥離の形を使えるとはね。俺の中でお前の評価がぐんと上がったよ。その様子じゃ乖離の形も使えるんだろ? であれば信頼をするに値する!」


さてと、そんな事かね? 岩も全部消えた。さぁ行くぞ。ここからが本番だ。河童の川流れじゃないが、アルピスを救う為にさぁ行くぞ!!

読んでいただき本当にありがとうございます!


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