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永劫回帰は夢を見ない  作者: ユナ
涙花寵愛編
144/274

乗って二秒で沈没!

クスノキ「そういえばなんでカゲさんは語尾がござるなんですか?」


カゲ「ん? それはエドが今の流行は語尾にごさるって言っていたでござる。そうでござろう? エド」


エド「はい、ソッスネー」


クスノキ(ノリで嘘を教えやがったなこいつ)


~次の日~


「なぁ、クスノキ。ほんとに俺たちはこれで川登りをしろと?」


「……あの、はい」


エドの言いたいこともわかる。だって俺もこんな事を予想出来なかったもん!

てかどういう事! ムーン!


【どうしました? エドさん。なにか不満がありそうですが】


「当たり前だろ! こんな【ボロ船】で行けるわけねぇだろうが! 一寸法師でももうちょいいい船乗るわ!」


エドよ不敬だぞー……一寸法師もお椀だからどっこいどっこいな気がするが、だがそれでもこちらとしても予想外だ。

俺が探偵事務所を頼ったのは人手もあるが、もうひとつ『保険』が欲しかったのだ。

聞かなきゃまずいな。てか、もしかして知らない?


「ムーン、貴方はハクアさんが、王女だということを知っていますか?」


【えぇもちろん! それが何か?】


あー、知ってるんだ。有罪だわ、ギルティだわ。こいつ面白がってこんなボロ船を貸し出しやがった。

最低を通り越してサディストだわ。

この船に四人で? 昔話みたいなボロ船で?

入って二秒で沈没だぞ、これじゃあ。


「んー、クスノキ殿、少しこの船を見てもよろしいでござるか?」


ん? まぁ、カゲがそう言うなら見てもいいけど、ほんとにボロ船だからどうにも────待って何そのドリル!


「二十分時間を貰うでござる! 四人が乗っても大丈夫な船に改造するでござるよ! エド、ハクア、鉄道でござる」


「はいはい」


「はいなのです」


俺は休憩してていいということなので、少し体を休めますか。


【クスノキさん】


……なんだよ、人がせっかく休もうとしたのに。てかお前『そんな顔』するんだな。

悲しみの顔と言っていいだろう。それほど嫌か?


「ムーン、何がそんなに不満なんですか? 貴方の国の為にやるんですからもっと笑ってくださいよ」


【ごめんなさい。私にはやっぱり理解できません。貴方の相棒のシロさんはアリスに殺されたんですよ? 恨みとかは無いんですか?】


…お前、もうちょいデリカシーを学べよ。神に何を言っても無駄だとは思うが、触れちゃいけない事を堂々と聞くな。


「ムーン、人には言いたくないものもあるんですよ。ですが答えましょう。恨んではいます。ですがそれはアリスにではありません。あの時救えなかった自分を恨み続けますよ」


【……それは貴方が辛くは無いんですか? その道は答えがない地獄の道ですよ? どうしてわざわざ辛い道を歩くんですか? 他の道の方が楽なのに】


難しい質問だな。他の道なんて歩かなきゃ分からないなんて安っぽい事は言わない。

だって、見れば分かる。アリスを恨んだ方が何倍も楽だ。転んだことを石ころのせいにした方が気が楽になる。

でもアリスも世界を救いたいんだ。だったら協力した方がこの世界の為になる。俺ももう子供じゃない、優先すべき事は世界だろう。


「──そうですね。他の道の方が楽であるのでしょう。ですが私は世界を救いたい。アリスとも協力した方が貴方も得なのでは?」


【それはそうですが……貴方は巻き込まれたんですよ? 本来だったらここにいる必要も無いのに、どうして】


「まだ分からなくていいんですよ。わたしはそろそろ行きます。帰ってきた時に、答えを教えてください」


【───────】


何も言わない……か。神も神で悩むんだな。なんか超常的な力で全てを解決するかと思ったら、人間らしい部分もあるようで。

知りたくなかったな……そんな1面────とあっちも準備が出来たようだなっておお!!


「ぜェ、ぜェ、どうでござるか、クスノキ殿! これなら四人乗っても大丈夫でござる!」


俺が見たのはめちゃくちゃ補強された船。縦に大きく、横にはバトルがついた前進も後退も出来る優れもの。

これであれば何とかなりそうだ。はぁ、でもこれで行けるようなほど道は簡単なのかな? どうしよ。

読んでいただき本当にありがとうございます!


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