テレレッテテー
この世界はムーンが地球(主に日本)を参考に作っているので、居酒屋や焼肉屋など、電脳国 【ブレイン】ではスマホ等もあります。その内出てきます。
エド「それで、トンさん」
ポン「だから違うって、トンじゃないわよ。ポンよ そろそろ殴るわよ?」
「あぁ失礼しました。それで相方の行きつけの焼肉屋とかはありましたか?」
「なんで相方が太ってる前提なんだよ!! てか焼肉屋この国に無いだろ!」
───────俺の前で、エドとポンとか言う太った貴族の女性が話している。
さてさて、この国意外と小さいからすぐ見つかるかと思ったけど割と長くなりそうだ。
こんな時シロがいてくれたら……と思うがそれは違う。
シロを殺したのは俺だ。最後に光を当てて命に終止符を打ったのだから、俺だけはあいつの死を悲しんじゃいけない。
という事で俺はハクアやカゲとの会話に混ざる。
「それでカゲさん、発明品というものはどういうものなんですか?」
「クスノキ殿、ふふふ、それは秘密でござるよ。来る時間でのお楽しみというものでござる」
「はぁ、クスノキさん、あんまりカゲの発明品に期待しちゃいけないのです。
この前も、めちゃくちゃ回転して普通の二十倍の速度で洗濯物が乾く発明品も風圧が過ごす気で事務所のガラスが全部割ちゃいましたのです。
あれで経費がどれだけ消えたか、反省してほしいのです」
「……ハクア殿、あれは反省しているのでござる。まさか拙者の飯だけ三ヶ月間卵かけご飯になるとは思って無かったのでござる」
何かとお金が無いんだね。あれ? 俺が上げた王金貨は?
「ハクアさん、私が渡した王金貨は─────」
「あー、あれですね。あの後先生がギャンブルで一瞬にして粉になったのです。あの時は殺意が湧きすぎて海に放り出そうか本気で迷ったぐらいです」
「────そうなんですかー、アハハ」
あーこれは、ハクアは怒らしちゃいけないタイプだな。多分地獄の果てまで追いかけてきそうだ。
────で? 前にいるエドとデブは?
「ポンさん、とりあえず山の上のあの建物なんかに」
「養豚場じゃねぇか!! いる訳ねぇだろ!」
「いや? ワンチャンね、『クレジットカードがあるから大丈夫』とか言って豚になっているかも知れませんよ?」
「どういう状況!?」
……んな千と〇尋みたいな事起こるのかね? まぁ魔法があるのなら可能なのかもしれないが。
はぁ、そろそろ方針ぐらいは決めて欲しい。
ん? エドがこっち向いた。
「あーもうわかんねぇ。カゲ、ガラクタからなんか出せ。出来れば油とか匂いを追えるやつとか」
……後ろでポンさんが怒っているがまぁいいだろう。
さて「了解したでござる」とカゲがなんかカバンから出してる。
「テレレッテテー 全自動ターゲット判明機ー」
おぉ、凄いな文字通り、全自動でターゲットを判明してくれる機械か。グローバルな名前だね。いいと思うよ。
「まぁどうせガラクタだろうがな」
「私もそう思うのです」
エドとハクアのシラケた目を他所にカゲは機械を起動する。
するとなんか犬みたいな形になって、ポンさんの匂いをかぐ。なんか少し嫌な顔したがまぁいい、反応を示して俺達を誘導する。
そして──────
「カゲさん! あの犬意外と速くないですか!?」
「クスノキ殿の言う通り、スピード調整をミスったのでござる。脇腹が痛いのでござる。はぁ、はぁ」
「あーもう! やっぱりカゲの発明品は信用出来ないのです!!」
俺達は全員走り、何とか犬を見つける。そこにあるのはショッピングモール。そこにいる──────
【チョロチョロチョロ】
────トイレだった……
総員「スゴーー!!」
まだまだ終わらなそうだ。
─────────
「暇なのです」
……これは俺に話しかけているのかな? まぁこっちを向いてるし他三人はトイレに行ってるから消去法で俺か。
丁度いいな、聞いてみよう────────
「そういえばハクアさんは王女なんですか?」
「…あーそうなのです。でも私はお飾りの王位継承権も無い空気の王女なのです」
「継承権を放棄したのは自分から?」
我ながらとんでもない事を聞いてるな。
「そうなのです、先生の所に来たのは迎えに来た兵士から逃げる為でしたけど、いつの間にか探偵事務所が私の居場所になっていたのです。
アリエルには迷惑をかけますけど、私なんかが王になっても国を滅ぼすだけなのです」
────難かしいものだ。まぁ俺の知っている王がパリピとクズだったからなんとも言えんね。
さてと、ん? どした。
「私ばっかりずるいのです。今度はクスノキさんの話しを聞かせてください」
「えー……ペラペラペラ」
「ごめんなさい、どういう事なのです? なんで光が当たったらパリピに?」
それは俺もわからん。ユーロだからとしか言えんな。
そして──────
「おう、見つかったぞ。依頼対象」
エドがひょこっと顔を出す。……ちょっと待って!? 見つかったの!?
「見つかったんですか? エドさん」
「おうよ、適当に歩き回ってたらいた。だが偶然とは言いたくなかったから発見機のお陰ってことにしといたぜ。
ハクアの相手ありがとうよ」
「はぁ、先生も探すのなら言ってくれれば───まぁ、そんなこと今に始まったことじゃないので何も言わないのです」
「ははは」とエドはカゲと合流する。いつの間にか依頼人とも別れたらしい。
遠くにポンさんが見える。痩せた男性とイチャイチャラブラブしている。…ロケランとか無いかな?
─────とそんな事をしている場合じゃない。約束を守ってもらう。
「エドさん、では約束通り─────」
「ちょっと待て、クスノキ。お前はこの袋が何かわかるか?」
ん? ただの普通の袋にしか見えないが?
「……ただの袋では?」
「見た目はな。だが中は依頼のお礼金で沢山だ。そして今は夕方だ。飯食いに行くぞー!!! ご馳走だーー!」
え? ごちそう? そう言うのは後でも──────
「やったのです! 居酒屋に行くのです!」
「そうと決まれば早速出発進行でござる!」
……ハクアとカゲまでー。仕方ない。こんないい雰囲気で水を差す訳にもいかないしな。
さて俺は何処かで暇でも潰すか──────
「おい、クスノキ。お前も来い。依頼はそこで聞いてやる」
────あらら、避けようとしていたのを見抜かれましたか。
ではお言葉に甘えて行きましょうかね。そういえば居酒屋って入った事ないけど酒とかあるのかな? てか飲んでいいのかどうか。
【飲んじゃダメですからね】
当たり前のように頭の中に入ってくるな。
ハクア「とういうことでクスノキさんは借りていくのです」
アリエル「なんじゃとーー!!」
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