嵐の獣
あらすじ γ地点到達。
γ地点にクスノキ達はたどり着いた。道中魔物や、トラップなどの障害はあったが、それも脳筋で何とかした。そしてここでは少し早いがお昼にする事にした。
メニューは、野菜のスープと携帯食料の質素な物だが、外では何を食うかより誰と食うかによる。
だからなのだろう。今クスノキの料理がクソまずいのは。
「だーかーら !野菜が多いんだよ! ナイフっち!」
「全員同じです! てかナイフっちってなに?そう呼ばれてるんですか俺?」
あーくだらない。野菜が多いとか、肉が少ないとか、飯なんて食べれればなんでもいいだろ。だが待て?こういう時こそ俺の体を使うべきではないか? 喧嘩している時に天使がまいおりて和む。それはとても良い光景だ。見てみたい!
【自分で言ってて悲しくなりません?】
うるさい神ッチ。悲しいよ。
【たまご〇ちみたいに呼ばないでください。】
まぁいい、行くぞ作戦開始だ!
クスノキは立ち、少し頬を赤らめながら、くるっと回転してポーズを取る。
「喧嘩したらダメだよ、仲良くしなきゃ!」
その反応は、、
「だーかーら! そっちの肉ちょうだいよ! ねぇってば!」
「これは俺が取ってきた肉です、ならば俺が多く食べれるのは当然の理由では?」
圧倒的無視!!!!!
俺はそのまま顔を真っ赤にして椅子に座った。古今東西、どんなに恥ずかしいことをして責められようとも反応してくれるだけマシなのだ! 無視なんてされたものなら、それは黒歴史確定の思い出になる!
あー、そうか。無視するかおまえら。であれば拳で答えてやろう、口が無いんだろう。であればこれ食らっても無視するんだよな!?
クスノキの拳が2人の頭に当たる。鉄槌として、お仕置として。
2人は少し涙目になってご飯を啜る。静かになったが、これはこれで気まずいなと思う俺だった。
「2人ともご飯を食いながら聞いてください。これからの予定について。今我々はγ地点に着いたことで目標の50%は達成しています。そして、後の50%はここからすぐに来ます。」
あれか。
「ボスモンスターの討伐ですね。」
「略してボター」
「ユーロさん静かに。そうです頭。この先にいるのはテンペストというボスモンスターです。見た目はクマのような巨体で大きな爪と、口の牙を使い戦います。性格は凶暴で、自分より巨大なやつも平気で襲う、文字通りモンスターです。そして、そのモンスターを倒さないと洞窟から出られません。」
典型的なボスだな。手強そうだ。ただ、回避は出来ないのかな?他からでも行けないのかな? どう? ナイフ
「え? そんなこと言ったらそもそもエッグケイブ通らなくてもスプラッタ王国には行けますよ。」
え?、、、は?、、ええっ!?はぁ?!じゃあなんで!?俺たちはこの洞窟を?
「ど、どういう事ですか?ナイフ。私達はこの洞窟が障壁のはずでは?」
「あなたの目的は冒険者登録して有名になることって言ってましたよね?な ら最初のインパクトは大切です。まだ、冒険者になっていなのに、エッグケイブを通りボスモンスターを倒してきたなんて注目の的ですよ?」
、、なんてこった。こいつ、マジモンの脳筋だ。成果があれば道中は気にしないタイプだ。少し引くわ。
「それ初耳なんだけど、やばたん。」
ユーロが引いてるよ。あの! ユーロが引いてるよ。てかやばたんって何だ? どこで覚えたんだか。
だか、そのナイフの自論は嫌いじゃない。むしろ好きだ。その脳筋は引くが、その根性は好みである。そうだ。どうせ、有名になるのなら最初からやった方がいい。
少しは骨のある相手だといいのだか。
その後、クスノキ達は料理を食べ終わり後片付けをしてなんやかんやあり、ボス部屋にたどり着いた。
分かりやすく大きい扉がある。入ってくるなという黒い色の扉で。
「覚悟はいいですか? 開けますよ?」
ユーロと俺は頷きナイフが扉を開ける。ギギギと大きな音を立てながら扉が開いた。立て付けが悪い。
その中で待っていたのは大きな山。厳密に山ではない。その巨体は大きく波打ち、次第に生物の形になっていく。
『息は白く。大きな水色の体毛。腕には風が巻きついてる。1歩歩く度に少し風が吹いてくる。これが、ボスモンスターテンペストだ。』
いいね!先程のコールアウトフラワーよりわかりやすい。要は勝てばいいんだから!さぁ始めようか!殺し合いを!
Schall WE Danceだ。
そこから4人の戦いが始まった。
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