ごさるは古いですか?
「だーから言ってんじゃん! うちの旦那を探してよって!」
「まぁ落ち着いてください。ポンさん、ここに焼肉屋はありませんから」
「だから! 豚じゃねぇ! 言ってんだろ! 悪意あるよな? お前たちさ」
トン……じゃなかった。ポンさんとエドがなんか喧嘩している。長引きそうだな、でもハクアが何とかしてくれるか?
「落ち着いてくださいなのです、ベーコンさん。先生に悪意は無いのです」
「お前は悪意しかないよな? なんで加工品にした? おいコラこっち向け」
……やっぱり長引きそうだな。さてとなら俺は探偵事務所の三人目に挨拶をしに行くとするか。
あそこで機械いじってるやつだよな、あれで違ったら恥ずかしいけども。
「あのすいません、私はクスノキと言うもので────」
「んー? この部品が原因でござるか?」
────ござる? なんか既視感あるな、語尾がこういうので機械いじってて……そうメガネかけている感じの────
「ん? ハクアでござるか? ────ってなんでござるかお主は! 金髪美少女ロリが拙者の目の前にいるでござる!」
あっ知ってる! これはオタクと言うやつだ!!
────────
「いやー、いきなり騒いで済まなかったでござる。拙者名を『カゲ・アルスター』愛称はカゲで良いでござる。ニンニンでござる」
……分かってはいたがこっちの住人か。まぁ髪が水色なのでそんな気はしていたがな。
忍びは黒い服を着ているがこいつは明るい服に明るい髪色、明るいピアスをした陽気な男だ。
忍びが見たら怒るんじゃないかと思ってしまうほどかけ離れていた。
まぁ日本の寿司も海外じゃ全く違う事もあるし、それが異世界なら当然か。
「カゲさん、貴方は忍びに憧れているんですか?」
「えぇそうでござる───待ってくださいクスノキ殿! 何故忍びを知っているのでごさる? 貴方は【トウキョク】出身なのでござるか!? いやそれにしては髪色がペラペラ」
【トウキョク】って何だ? うわまた語り出した!
簡単にカゲの話をまとめるとトウキョクは異世界でも日本に近い国らしい。そこでは米もあるし、侍なんかもいるらしい。
カゲは一度でいいからこの国に行きたいそうだが、入国審査が厳しすぎて入らないそうだ。
いつか行ってみたい、米ももう食べてないな。ラーメンとかないかなー?
「残念ですが、私はトウキョク出身ではありません、忍びは旅の道中で風の噂に聞いた程度です」
「───なーるほど、そうでござるかー。やっと入国審査の裏技とか聞けると思ったのでござるか」
……意外とちゃっかりしてるなこいつ。入国は自分でなんとかしてくれ。ござるって言い続ければなんとかなるだろ。
さてそろそろあっちも終わったかな。
「よし、ではこれで。カゲ! クスノキ! 外に出る準備しろ! これより家畜捜査に入る!!」
「あーもういいや、お前いつか覚えてろ? 腹痛くなれ」
ポンさんも諦めたらしい。じゃあ行きますか、ってカゲその荷物は?
「カゲさん、その荷物は?」
「あぁ、拙者は発明が趣味でごさる。役立ちそうなアイテムがこの大きいカバンに沢山入っているのでござるよ」
「ほっとんどガラクタだがなw」と笑いながらエドは外に出る。まぁ使えるものは使いたいし。お手並み拝見だな。
さてとすぐに見つかると良いんだが。
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