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永劫回帰は夢を見ない  作者: ユナ
涙花寵愛編
134/274

anMIRACLE


とりあえず俺達は王宮に入る。

どこをどうやったらこんなに見ず知らずの他人を歓迎するのかってぐらいもてはやされた。

まぁその理由を俺は明日にも知ることになるんだが、今日は全く知らないので普通に遊ぶ。

いやー良いもんだね。金持ちの暮らしって言うものも。


「どうじゃ、これからもここで暮らすか?」


───アリエルの言葉に少しだけ動きそうになった。

うん、でもダメだ。この世界を選定から回避させなくてはいけない。

別に俺以外でも出来そうだけど、だからって俺がやらなくていい訳じゃない。誰だって死にたくないんだら死なない奴がやるべきなんだよ。


もう二度とあいつのような犠牲者を生み出さないためにも俺は進まなきゃいけない。


「ごめんなさい、催しが終わったら次の国に行かなくちゃいけないので」


「うーむ! 硬いやつじゃのう。まぁ良い二ヶ月もある。考え方も変わるだろうよ」


…なんでこの王女はここまで俺をここに置いておきたいのかが分からない。

プリスもなんか─────寝てるし。酒飲みすぎなんだよ、いびきをかいて漫画みたいに寝ている。


俺も食事が終わったし風呂に入って寝るか。

ん? 風呂? あれ待ってこれやばくね?


~風呂場~


「どうしたのじゃー、早く来るのじゃクスノキー」


「いや、あのほんとに! 待ってください!!」


いやほんとに! なんで女湯に通されるんだよ! いや体は女性だから当たり前なんだけどね!

てか最近はトイレも普通に女性用使ってるしそれに違和感を感じないし悲しくなってきた。

だがこれはまずい! 相手の裸を見るとこは慣れていない。仕方ないここはプランBだ。


「お、やっと来おったなクスノキ────なぜお主は目隠しをしておるんじゃ?」


「あー、いややはり初対面の女性の裸を見るのは如何なものかと」


「じゃがそれじゃあ何も見えんじゃろうに、それ取れ! ワシの裸など見ても何も起こらん!」


あっちょっと───目隠しが取れた! あっやばい裸が俺の目に!!


───ハイカット! 風呂はこれでおしまい! これ以上やるとR18になりそうなので!


その後はフカフカのベットで寝るだけ。

朝になって告げられる。俺達がここで歓迎された理由を。

それは食事の時にアリエルから唐突に告げられる。


「そうじゃ、クスノキ。お主今日は暇か? なら大聖堂へ向かって欲しい。そこでお主を待っている者がいる。」


「ん? 待っている人ですか? アルピスには初めて来たので知り合いなどはいないですけども?」


「なんじゃと? 確かにお主の名前を言っておったのじゃがな。知らんか? 三日月教(みかつぎきょう)大聖堂責任者 【法王 ムーン様】じゃ」


────なるほど同名かーー


「因みに女性じゃ」


────なるほど同姓同名かーー


「たまに人を煽る言葉を使うと聞いておる」


────あー、本人だわーー。ん? 聞いておる? 随分と透明な言い方だな。


「あぁ、それはじゃな……」


その後のアリエルの話によると、ムーンは昔にエルフ神国に行ったっきり帰ってこなかったそう。

だがいきなり一週間前帰ってきて三日月教を復活させたらしい。

─────どういう事だ? あいつはこの世界には干渉しないという話だったはずだ。だからこそ俺に世界を救えと言ってきたはずだ。

偽物? いや、それにしてはムーンという名前を名乗っているのは度胸がありすぎる。

しかも三日月教って言うことは随分前からこの世界に干渉しているようで。

話を聞かなきゃ行けないようだ。

善は急げと言うものだ。

さぁ行こう! プリスも───『二日酔いで頭が痛い?』ですか? 当たり前だろ! あぁもういいよ、俺一人で行くよ!

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