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永劫回帰は夢を見ない  作者: ユナ
涙花寵愛編
133/274

ここを寝る場所とする!

金貨はこの世界で流通している金貨で


純金貨→聖金貨→王金貨の順で高価です。まぁでも覚えてなくても出て来ないので大丈夫だと思います。


ハクアの言葉でそちらに行ったがもう見つかったのか。

……ん? まて、おかしくね? 俺プリスの特徴とか言ったか? てか向こう騒がしくね? ま……さか!


「ひぃ! もうぼったくりませんから! どうか命だけはご勘弁を!」


「おいおい、それで納得するとでも? あぁ勘違いしないでくれ。私はもう許してる。だが今までずっとぼったくってきた常連さんは許してくれるかな?」


ダァー!! やっぱりプリスは問題を起こしていたか!! なんでアリスといいプリスといい昔の人間は問題を起こさずに居られないのか。

ここは俺が仲裁に入らないと──────


「プリスさん、何をしているんですか!」


「ん? あぁご主人様。いやね、私が酒を飲もうとしたらそこがぼったくりで反省させようと外に出したんですよ」


────確かに、街の道ど真ん中でハゲのおっさんが土下座をしている。問題…では無いのか? いや問題だな。ただそれはプリスでも無く─────


「ですがその問題はプリスさんが解決する問題では無いのでは?」


「おや、痛い所をつくね。確かにそうだ。私はつるし上げただけ。この者の所業は警備隊が何とかするでしょうよ」


【警備隊】とはこのアルピスでの警察みたいなものだ。治安維持という点では右に出る者はいないだろう。

だからこそ目をつけられたくないんだよな。問題起こしたくないんだよな!!


「それで? ご主人様はどうしてここに?」


「あぁ、宿が見つかったので来て欲しいですよ。少し場所が場所なので」


「場所? 何処なんですか?」


「それは──────」


その時俺の肩を叩く奴がいる。エドだ。


この時俺は二つのミスをを犯した。


一つ目は、依頼完了の報告をエドにしていなかったこと。


二つ目は、プリスが高専的という事を忘れていたという点だ───────


「お前誰? ご主人様に触るな」


プリスの回し蹴りがエドに炸裂する。すんでのところでエドは防いだがその衝撃で後ろの花瓶が割れる。


「おいおい……せっかく探してやったのに随分な態度じゃねぇか、迷子野郎」


たった一発の攻撃でこの後に絶対惨劇が起こると予感した俺とハクアは両方を説得する。

「頼む! 暴れるな!」と。


その後俺達はエド達にお礼を言ってお別れをする。多分これからも行くからまぁ簡単にお辞儀をしておいた。

さて、少し長くなったが王宮に行こう。

まぁ、プリスにまだ行ってないから言わないと──────


「ご主人様、ポケットが光ってますよ?」


ん? あぁまじか。今来るのか。

俺はプリスをベンチに置いて路地裏で通信をする。


「よぉ、今大丈夫か?」


「えぇ、今なら大丈夫ですよ、それで何の用ですか? 魔王アリス」


相変わらず腕輪で話しているのにはなれないが、魔王と話していることについては慣れていた。


「いや特に? アルピスはどうかな? って」


「……まぁいい街ですよ。貴女が誘導してくれたおかげですかね? エルフ神国にも寄りたかったのですがね」


少し、アリスの言葉が無くなる。何かを考えていたのか?


「なぁ、クスノキ。お前はエルフについてどう思ってる?」


「どうと言っても、日本の知識で綺麗な妖精のイメージですが」


「……そっか、やっぱり行かせなくて良かった。エルフ神国ならもう無い。俺が滅ぼしたからな」



─────は? いや、言葉通りの意味だろう。アリスは魔王だ。悪い事をする人間なんだ。

だが俺は少しわかる。大空のように転生者を救いたいから悪役になる人物もいる。

悪が必ず悪と言う訳では無いと言うことに。


「魔王アリス、エルフ神国を滅ぼしたのは何か大義が?」


「いいね、成長しているようで嬉しいよ。簡単に言えばエルフ神国は転生者を保護という名の隔離、そして洗脳を行っていた。これを君は正義というか?」


「それは間違いなく悪でしょう。ですがそれは─────」



「何何、ご主人様誰と話してる? なんて野暮なことは聞かない。久しぶりだな魔王アリス」


いつの間にかベンチに置いておいたプリスが後ろに待機していた。

この腕輪は勿論他の人間の声もキャッチする。


「よぉ、クソババア。あのまま腐ってれば良かったのにしぶといもんだな」


「うるさいな、サタンに負けたガキが偉そうにこっちに指図してんじゃねぇよ。それとも何だ? 今からお前の所に乗り込んでやろうか?」


あーもう! 何でこう仲良く出来ないかね? 少しでいいから手を握って欲しいもんだよ!


「────という事でクスノキ! 後ろのババアと仲良く旅をしな! じゃあな! 今度また会おう!」


と言って、通信が切れる。随分と身勝手なやつだ。

さて電話も終わったから王宮に行こう、少しだけ疑問を聞いて───────


「プリスさん、少し言いですか?」


「どうしました? お説教ならまた今度─────」


「人を殺すのは悪だと思います。そして逆に人を助けるのは善だと言えます。では【人を助けるために人を殺すのは】善と悪どちらですか?」


「────難しい質問ですね。思った事を言うのなら『どちらとも』でしょうか? 所詮は善か悪かなんて己の物差しなんですよ。自らに近いしものが不幸になれば悲しむのに、同じ状況でも他人ならなんとも思わないのと同じです。

ですが、その状況はいつか来るでしょう。

いつか必ず【選択という未来に犠牲という重りを乗せる日】は必ず来ます。誰であろうと通る道です。だからその時後悔しないようにどちらも救える力を得るんですよ。人を殺さず人を助けるのが一番いい未来なんですから!!」


─────そんな未来があるのだろうか? そんな傲慢な考え俺の両手には重すぎで全てが手の間からこぼれ落ちていいそうな気がする。

……強くなればそんな考えにはならないのかな? だとしたらちょっと……嫌だな。



プリス「それで、宿はどこかな? できれば大きい場所がいいね」


クスノキ「王宮です」


プリス「なるほど王宮────は?」


クスノキ「(そっぽを向いている)」


プリス「なんというか、何をしたんですか? いやまじで」


読んでいただき本当にありがとうございます!


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