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永劫回帰は夢を見ない  作者: ユナ
涙花寵愛編
128/274

またもや大逃走

少し豆知識。


固有魔法についてです。


アイリーンのように溶解というストレートの名前がある事とアリスのように不思議な世界という少しぼやかした能力の差。


能力名がストレートは、固有魔法が成長を止めた証です。

本人が固有魔法をそういうものと認識してしまったので、その能力で進化は止まってしまいました。

一方アリスのように当て字が使われているのは、まだ成長の証がある。進化を続けているという事です。


…さてと、特に目新しいものは見たから本格的に宿を探すとしますか。

それにしてもこの国はすごい、国とは1つでは存在出来ない。他の国との貿易等があって初めて経済が回る。

だがこの国はアルピスだけで完結している。凄まじいほどの地産地消だ。

ん? なんか叫んでるな。


「だから言ってるだろ! お嬢ちゃん。親がいないとこのお菓子は売れないんだ!」


「わしは子供では無い! 背が少し低いだけの大人じゃ!」


「それを子供って言うんだよ! だから帰ってくれ、それがお家の人を呼んできてくれ」


────見たらわかる、面倒事だ。ユーロの件と言いカウノの件といい関わるとろくなことにならない。

ここはすっと子供の横を───────


「あっ! この人がワシの保護者じゃ! 訳あって親はいないが、それでも二人で支え合って生きてきたんじゃ!」


……いきなり首根っこ掴んだと思ったらなんだクソガキ。

俺の姿は今幼女だからキミと背がそんなに変わらないぞ? それでもこの屋台の物を買いたいのか? てか何、【親子鯖の塩焼き】────ちょっと美味そうだな。


「嬢ちゃん、本当にこの子の保護者なのかい? 俺か見たら背はそんなに変わらないが? やっぱりデタラメか?」


うん、最初はそう言おうと思っていたけど気が変わった。最初に駄々こねていた子も期待しているしね。

ただ、普通に保護者と言っても店主は信じないだろう。ついにこれが役立つ時が来たか───────


「これでいけます?」


「ん? お嬢ちゃん、冒険者なのかい? 本物のライセンスだ。まぁ冒険者なら大丈夫だろう。疑って悪かったな、お詫びに一本の値段で二つやるよ」


────スプラッタ王国で作った紙が役に立つとは持っておくものだな。

塩焼きは最初にいた子が払ってくれたので、こちらとしては得しかない。まぁ、あの店主にクッキーという名前がバレたぐらいだろう。


「おお! 感謝するぞ。お姉ちゃんよ! さぁさぁあっちで食べようぞ!」


「そうですね、店主さんありがとうございました」


そして俺たちは近くのベンチに座り、親子鯖を食べる。親と子がピッタリとくっついて塩焼きになっている日本だったら炎上するんじゃないか? と思ってしまう挑戦的なデザインだ。

うん、普通の鯖みたいな感じだった。まぁ日本の鯖を思い出させてくれただけでも感謝するべきだな。


「ゲップゥ。さて、感謝するぞ、よその者よ! ワシの名は【アリエル・ワンピース】じゃ。よろしくな旅のものよ。

わしはこの国でおう─────じゃなかった、学校で日々学んでおるのじゃ」


おう? なんか言い淀んだな。それにさっきから騒がしいが何が──────


「▫▫▫▫がまた失踪した! 探せ! 草の根をかき分けてもだ!」


……ねぇ、本当に嫌な予感がするんだけど。まさか、ねぇ。


「アリエルさん、あの騎士たちはあなたを探していますが?」


「ん? ななんの事じゃ? 別にわしは王女では無いぞ?」


「なんで、王女を探しているとわかるんですか?」


「グゥ! し、しまった!」


────まじか、また訳あり物件かよ。よく見たらこのガキ、服の至る所に宝石がついている。銀髪のチビで耳が小さく、活動的だ。

なんで、フラグがこんなにも立つんだ! もうコリゴリだ、俺は先に1人にさせてもらう!


「ま! 待つのじゃ! 独りは嫌じゃ! 良いのか? お主が逃げたらワシを誘拐したとして騎士に通報してやるぞ?」


こ! このガキ、助けてあげたのに脅迫してきやがった!

まずい、また牢屋に入るのはごめんだ。騎士達も近い。仕方ないここは─────


「アイリスさん捕まって下さい、逃げますよ!」


「? 逃げるとは何処に? おお! わしを掴んで屋根を飛ぶとはやるなお主!」


黙っててくれないかな? それにしてもここからどうするか? いつまでも逃げる訳には行かないんだよ。


「私は宿をみつけようとしたのに!」


「ん? なんじゃお主、宿をみつけようとしていたのか? なら王宮で過ごすが良い、ワシの遊び仲間としてな!

フカフカのベットで寝たいのならワシを王宮に送り届けよ、目指すは図書館! 【ニャークル】ならワシを庇ってくれるはずじゃ! 行けー!」


───本当に、お祓いに行くべきか悩むぐらいフラグが建つ。

だが、宿を見つけられたのならそれに越したことはない! さて行くか! 図書館に!

読んでいただき本当にありがとうございます!


星を増やしてくれるとありがたいです。


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そうするとロリのやる気が上がります。

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