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永劫回帰は夢を見ない  作者: ユナ
涙花寵愛編
127/274

アップダウン


涙花寵愛編開幕。


「さぁ行きましょうか!」


ギールの言葉と共に俺はアルピスに入る。

少し寄り道をしたかったが、アルピスは国から出る排水作業が終わったら直ぐに潜水してしまうらしい。そして次に浮上するのは一日後の今になる。

そして二十四時間の二十三を海の中で過ごすだけあり、国の中にはある程度の物資や娯楽施設はあるらしい。


「仕方ないですね。行きましょうか───プリスさん?」


俺が見ていたプリスは国の外を見ていた。後々知るがその先はエルフ神国がある……いやあったと言うべきか。


(…おいおい、やりすぎだろ。魔王の名は伊達じゃないか。エルフ神国が粉々になってやがる。サタン(馬鹿)に負けたヤツだから楽勝だろと思っていたが、我が弟子ながらどうやって勝ったのだろうか?

いや、あそこからして勝つ気はなかった? アリスが自分の敗北すらも計画に()()()()()としたら?)


「プリスさん、行きますよ?」

「ん? あぁはいはい。行きますよっと」


そんなプリスの思考も知らず俺はアルピスに入る。

橋を渡り、受付を通る。ユーロから貰った通行書を使って国に入る、初めて使ったけどいけるもんだね。

国の中は透明なガラス? で覆われている。中から見ると水槽のようだ。


いつの間にか一時になっていたらしい。放送がなる。


【えー、一時になり放水が終了したので浸水を始めます。もう言わなくても分かると思いますが少し揺れるので何処かに捕まっておいてください】


───随分といい加減な放送だなと思いながらも、さて捕まる場所を探さなければ。

うん。あの手すりでいいか、プリスも────あいつ俺の事を無視してベンチに座ってやがる。


俺が手すりに捕まると、大きく国が振動する。国と陸を繋いでいた橋が収納される。

少しづつ国が沈んでいき、国のガラスに魚が映される。もちろん本物。

三分後には国は完全に海に沈んだ。そこから見える深海の景色は普通じゃ見られない幻想の景色は言葉が出ないような万華鏡の景色だった。


「どうですか? とても良い景色でしょう? クスノキさん」


「えぇ、そうですね、ギールさん。所でここからは何処に?」


「先程も言ったように、こちらでご飯をご馳走します。アルビオンの名物は海産物ですよ、そこで国の説明もしましょうか」


「お腹……減った」


ギールとギーネに連れられて俺とプリスはいかにも大衆料理屋に案内されて飯を食べることになる。

俺の舌は厳しいぞ、そんな事じゃ─────


「う! 美味いです! むしゃむしゃ」


────めっちゃ美味かった。海産物は全て新鮮であり、とても良い美味かった。食レポがゴミでごめんなさい。


という事で俺とギールの会話だ。


「それで、この国はどうして水の中に入るんですか? ギールさん」


「まぁ簡単に言うと()()()()()()()ですね。この世界には魔力が流れていますが、海は特別魔力が濃いんですよ。

なのでアルピスは海の水から魔力を抽質する技術を開発して得た魔力で国を動かしています」


「なるほど」


「ですが、それも万能ではありません。どうしても魔力を抜いた水が邪魔になってしまいます。なので正午に一度浮上し排水をする必要があるんですよ」


「なるほど(むしゃむしゃ)」


「今この国は海の中に入ったので、余程のことが無い限りは次の正午まで陸に上がることは出来ません。もし外に出るのであれば正午に出て次の日の同じ時間に帰るが現実的でしょうか」


「あなたが魔物に襲われていたのもそういう事ですか?」


「そうですね、まさか魔物に襲われるとは思ってもいませんでした。…そういえば、お2人はこれから何処に?」


うん、そこだ。正直やることが無い。この国もアリスに行けと言われて行っただけだから特に何かある訳でも無い。

かと言ってすぐに帰ると気に入らなかったのか? とか変な印象を与えかねない。

であれば──────


「少し街を探索しながら良い事でもしてますよ」


「なるほど、クスノキさんのらしい考えですね。では僕達はお勘定を払ったら家に戻ります。何か困った事があったら直ぐに来てください、お助けしますよ」


と言ってギーク達は帰っていった。なにが「らしい」だ

、まだであって二時間たってないだろうに。

まぁいいか。これから探すのは宿と飯。飯はどこでもいいが宿はちゃんとした所に住みたいのよ。


「プリスさん、私は宿を探してきますが貴方は?」


「あー、私は自由に行動するよ。お構いなく。宿が見つかった後も探さなくて大丈夫。いつの間にかご主人の横にいるよ」


はいはい、要は私は手伝わんぞ。と

期待してなかったからどうでもいいが、とりあえず街を歩こう。


読んでいただき本当にありがとうございます!


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