幕間
涙花寵愛編を少しだけお見せします。
ただの塔がある。特に変わらない不変の塔が。
だがそれは仮の姿。満潮が終わればその真実の姿を現す。
正午の鐘が鳴り、大きく国が浮上する。海から現れた巨大な王国。それが───水中浮上都市”アルピス”
そこにクスノキが入る。それは水面に一粒の石が入るように大きく、そして高い波紋が現れる。
だがそれは後の話。少しだけ国の話をしよう。
────────
アルピスは王国と言うだけあり、導く者がいる。
国の指導者でありながら、民の前には一切姿を現さない。
1部では「存在しないのでは?」等、噂されているがちゃんといる。
ではなぜ姿を見せないのかと? まぁそれは──────
???「あちゅい! おい! コーヒーが熱いぞ! そして苦い! 誰だ入れたのは!」
???(お前だろうが……)「おい、砂糖を入れてフーフーしてやれ」
──ポンコツの王と頭を抱える側近がいる。誰がこの国の王と思うだろうか? と言える程民には見せられない姿を見せる。
少し城の中を見てみよう。中には大きな図書館がいる。
当たり前だが司書がいて、少しだけ眠っている。
???「にゃー、マタタビ…むにゃむにゃ。 にゃあ! 本の貸し出しですかにゃあ!?」
彼女は寝ているが、横にある猫じゃらしで顔を擦るとすぐに飛び起きる。
こうしてまた本はこの国を回っていくのだ。
国の中でも街を見てみよう。
そこにはある【探偵】がいる。
???「さて、依頼を聞こうか。だがウチは高いぜ? 生半可じゃ────え? こんなに? お得意様だ! お茶菓子を用意しろ!」
???「……すごいのです! 今夜は焼肉なのです! 美味しい肉を食べたいのです!」
???「不在中……でござる」
3人組の探偵がいる。少し危ない依頼をよく受ける。
【依頼の前に金を出せ。話を聞くのはそっからだ】をモットーに、天真爛漫に依頼を解決する探偵事務所。
「何とかなるだろう探偵事務所」がそこにはある。
そこから少し歩いた場所にある建物がある。
白い建物が純白の住人を想像させる。
だが本質は──────
???「今月のみかじめ料は? ねぇ、聞いてる? 聞いてる!? どこ見てるの─────」
???「へーい、聞いてますよー。天気がいいですよねー」
???「─────聞いてないじゃないの!!」
マフィアの事務所だ。だが、暴力は振るわず義賊のように悪を滅ぼし弱きを助ける正義の味方だ。
……そんなような騒がしい国がそこにある。毎日のようにそれか続くと思っていた。だが────
???「やはり、おかしい?」
???「そうでござるな。いつもより水流が小さいでござる。このままではエネルギー不足に……」
探偵事務所の最後のメンバーが点検をしている。今まで不変のシステムに誤作動が生じている。
何故か? どうしてか? それは誰にも分からない。このままでは国が滅ぶ。
そのブロットは確定している。役者は結末を変えられない。だが役者でなければ結末を変えられるかもしれない。
クスノキ「本当に水の中に入るんですね。少し緊張します」
プリス「チビらないように……ね?」
クスノキ「はっは。殺されたいようですね?」
台風の目の二人。クスノキのプリスはどうするのか、彼女達の行動が全てを変えるのか? それともバットエンドに導くのか?
それを見る物語。涙花寵愛編、ここより開幕だ。
どうも作者です。
この涙花寵愛編は闘いがメインではなく、色々な悩みを解決して、国のバグを取り除く感じです。
前の章達よりかはシンプルでなおかつギャグが多いかもしれません。
多いと言えば、この章で新キャラが十人以上出てきます。多いですよね。
最近語尾を覚えました、書き分けを出来ればいいなと思っています。
この小説を投稿してから約5ヶ月、2ヶ月かけて達成していた一万PVがいまや一ヶ月使わずに達成できるようになりました。
ブックマークも評価ポイントもモチベに繋がります。してくれた人には感謝しかありません。
まだまだ荒削りの小説ですが、より一層見てくださる全ての人に新たな世界を見せれるように精進致します。
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