コールアウトフラワー
あらすじ 洞窟に入った。
俺たちは魔法教室を終え先にすすむ この先にあるγ地点をめざすのである。先はまだまだ長い。
だが、まだ俺達は知らなかった。この洞窟の恐ろしさを
洞窟内は意外とシンプルでただ空洞が繋がっていた。これといってトラップなどもなくサクサクと進めていた。空気は冷たく、岩などに触るとすこし体が冷えるぐらいには涼しい。
何も変わらない景色がずっと続いていた。
この世界で死んだらどうなるんだろうか?この体でまた転生するのだろうか? そもそも、なぜ俺はこの世界に来たのだろうか? そもそも俺は、、、
「なーに !暗い顔してんだ?クスッチ! テンション上げていこうぜ!! 元から高いか !ワハハハ!!」
ユーロは元気でいいね。静かよりはいいよ。正直そのテンションが羨ましい。彼女は馬鹿じゃない、この洞窟が一歩間違えたら死を連れて来ると知っている。それでも俺たちを元気づけようとしているんだ。
俺も少しは明るく……
「ギャァァァァァ、助けてくれぇ!!」
洞窟の奥から悲鳴が聞こえる。間違いなく人の声。その声を聞いた時、俺の体はもう既に動いていた。
だがその体を止める手がある。大きくそして強く俺の体を受け止めた。
「この洞窟では五感の一つに頼るのはダメと言いましたよね!? 頭!」
「ですか! あれ完全に人の声でした!」
ついてきてください。ナイフはそう言って俺とユーロを連れていく。少しづつ悲鳴の声が大きくなっていく。
そして気づいた、その悲鳴がずっと同じ声、大きさな事に。
「何コレ。」
「頭、静かに。ユーロさんも」
「分かってるよ。これみて騒げるほど私は馬鹿じゃない。何、この化け物は。」
そこに居たのは大きな花だった。生きている花。体は木の幹のような大樹で頭に申し訳程度の花が咲いている。体?から生えている枝には実のようなものが付いていてそれには口と牙がついていた。
「ギャァァァァァ、助けてくれぇ!!」
その実が喋る。あの時と同じ声。あの声はただ餌を誘き寄せる嘘だった。
「あれはコールアウトフラワー。この洞窟で、魔物を牛耳るボスの一体です。今回は戦う必要はありませんが何時か他のルートを通る時戦うかも知れませんね。」
その花の下には防具や剣が大量に置いてあった。おそらく俺と同じで助けに来た奴らなのだろう。確かに耳だけに頼っては自殺行為だ。
あー嫌だな。ここを進むのか、これから。
死にたくないな。
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