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永劫回帰は夢を見ない  作者: ユナ
第4章 神国殲滅編
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まどろみの夢と逆転の時計塔


アリスはグリシャと別れてある場所に向かう。

彼はある場所に向かっていた。名もない町の名もない道を歩く。


「……場所が変わってなきゃいいがな」


少し疑問に思った人間もいるだろう。なぜずっと封印されていたアリスに知人がいるのかと。

この世界にはありとあらゆる魔法があり、その中には【禁忌】と呼ばれる悪の魔法がある。

ヘラ・アーデルハイドも、そのひとつだ。

『その者』が使っている魔法は、

”転生魔法『リカナクション』”


自分の存在と記憶を保ち、これから生まれる生命を犠牲にして自らを産ませる魔法。

『その者』はその達人だ。


「やっと着いたか、相変わらず遠いんだよ」


アリスが着いたのは「教会」悩みや罪悪を持つものがその罪を吐き出すために訪れる場所。

───大きいドアを開ける。「ギギギ」と木材の擦れる音がした。

中は普通の教会、椅子があり、銅像がある。

そしてこの世界で1番大きい宗派のシンボルでもある三日月のマークが掘られていた。


(……相変わらず悪趣味な事だ)


アリスはそう思いながらも、その道を歩く。

赤い絨毯が道を示し、歩くだけで目的の場所に辿り着けた。


”汝の罪を聞き入れた、神と法の代わりに告げる、貴方の罪は洗われただろう”


(古臭い言葉だ……)それがアリスの感想。

この世界の神は救う気なんてない、寧ろ関わることですらしようとしない。

それを悪と思うかどうかは別として、どれだけ祈ろうがその懺悔は届かないと思うと、少しやるせない。

だが、信じるという事で救われるのなら信じればいい。

対象が何でもいいのなら泥だろうがゴミだろうが信じればいい。

その願いが叶う保証などどこにもないのだが……


「ん?誰かと思えばアリスか、何のようだね?君のような若者はここに来る事は無いはずだ」


「よぉ、クリスプ。久しぶりだな、お前を仲間に引き入れに来た、クソジジイ」


立派な修道服に身を包み、髪は白髪の右目に傷がついている老人。


名を”クリスプ・ホワイトゴット”


「……お前老いたな、転生魔法はどうしたんだ?」


「別に老いたら転生魔法を使わなければ行けない訳ではあるまいよ、ただ、肩こりがすごくてね。魔法陣を書くのが面倒なだけだ」


アリスはフッと笑う。昔から何も変わっていない老人への苦笑いか、呆れかは分からないが。

それでも二人の間で見える顔は昔と変わらない腐れ縁だった。


「それでアリスよ、先程の提案断ると言ったら?」


「それは仕方ない、心は痛むが首根っこ掴んで連れていくしかないな」


「……選択肢がないじゃないか。少し待ちたまえ、教会を閉鎖する紙と荷支度を整えなければ、全く面倒になるよ───というか、先程の信者君を見たからまずいんじゃないか?」


「あぁ、もう殺したから大丈夫だ」


「そうか」とクリスプは支度を始めた。

少しづつアリスの戦力が整っていく。砂時計が反転するまであと少しの事だった。

読んでいただき本当にありがとうございます!


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