世界観設定
崩壊前の世界設定
現代より少し未来の2070年の地球が舞台となる。
地球温暖化による海面上昇と小規模な氷河期到来による寒冷化が同時に進行中。
その為、赤道付近では海水面が上昇してるのに対して両極付近では寒冷化による海面の凍結により行動範囲は拡大してるが寒過ぎるので居住には向いていない。
ただ、環境保護に関しては現代よりも進んでいるので都市と自然は完全に分離されており人工林も含めて自然は現代よりも多い。
現代と比べて気候変動や戦争により人口は2〜3割程減少している。
西暦2070年の地球世界は3つの陣営に分かれており、全面戦争は行われてないが経済力や軍事力、研究開発などの分野で冷戦状態となっている。
ただ東西冷戦の頃とは違い核を前面に出したバチバチの争いはしておらず、表面的には平和な世界である。
各陣営紹介
条約機構は国の集合体だが、連合や同盟は国家そのものである。
【条約機構】
正式名称:環太平洋条約機構(Rim of the Pacific Treaty Organization)
世界の警察と呼ばれた旧アメリカを祖とする北アメリカ合衆国を盟主とし、旧日本や旧オーストラリア、旧イギリスなどの過去に旧アメリカと関係が深かった国々が加盟する軍事・経済同盟。
元は旧中国に対しての包囲網であり旧インドなども加盟していたが東アジア戦争の後に分裂し現在のような形となった。
他の陣営より横の繋がりは薄いがそれぞれの加盟国単体の国力が高いのと圧倒的な国力を有する旧アメリカが盟主なので3大陣営の中で最も総合力が高い。
三陣営の中で唯一他の陣営との陸続きの国境が無いのでその軍事力は海・空軍にリソースが振られており陸軍力は三陣営の中でダントツで低い。
宇宙開発能力が極めて高く、軌道エレベーターを有し地上攻撃型衛星などを実践配備している。
条約機構所属衛星以外の人工衛星は原因不明の故障により全て大気圏に突入しているので絶対的な制空権を有している。
所属国家の国力が非常に高いので陣営としては非常に豊か。
【連合】
正式名称:欧州連合
EUを祖とし、これまで不可能と言われてきた欧州統合を成し遂げたが、その代償に旧日英米との決別を行った。
旧イギリスが抜けたので旧ドイツの一強になるかと思われたが欧州統合とその後の経済政策によりドイツの影は徐々に薄れてきている。
所属国的に最低限の海軍力はある筈なのだが、維持管理が出来てないのか他陣営と陸続きなので陸軍にリソースを回してるのか海軍力は潜水艦ぐらいしかない。
貧弱な海軍力と引き換えに陸軍力は非常に高く、質の良い装備を大量に実践配備している。
所属国家の国力が高いので陣営としては比較的豊か。
【同盟】
正式名称:ユーラシア条約同盟
戦争に負けてボロボロになったロシアと中国を取り込んだインドというのがこの陣営の中身を表している言葉である。
実際にその通りで実質的にロシアを倒した欧州や中国を倒した日米よりも先にロシアや中国の権益を掠め取ったので欧州と日米から非常に恨まれており敵対視されている。
ただ、同時に不良債権も纏めて掠め取ったので欧州や日米はそれほど恨んでいない。
印中露共に経済発展する前に各陣営と対立したので何もかもが中途半端で各種兵器の能力も他国と比べて1世代から2世代程劣る。
しかし工業力と人的資源は他の追随を許さない程圧倒的なので基本的に人海戦術などの数で押し潰すやり方を採用している。
主要国家紹介(2070年現在)
北アメリカ合衆国【条約機構】
人口約2億5000万人
世界の覇権を握っていた大国だが、東アジア戦争で日本やインド、オーストラリアと協力したがインドに権益の殆どを掠め取られたので同盟国の安全以外何も得る事のなかった。
行き過ぎた資本主義とセーフティーネットの無い(日本と比べて)社会保障により貧富の差と薬物汚染が深刻化し、一時は国家の崩壊寸前まで陥ったが、なんとか耐えてカナダとメキシコを誘って(軍事力で脅し)北アメリカ大陸全域を支配する北アメリカ合衆国が誕生した。
現代程の影響力はないが、宇宙開発と軍事力においては他の追随を許さない大国。
温暖化により国土の30%を失った。
寒冷化により旧カナダ国民の多くが南へ移住した。
条約機構の宗主国
首都 デンバー特別区
日本連邦【条約機構】
人口約8000万人
ウクライナ戦争で北方領土を含む千島列島を奪還したと思ったら東アジア戦争が始まって先島諸島を含む九州地方に甚大な被害を受けた。
戦後は何故か台湾が日本領となり道州制も導入されて立憲連邦君主制国家になったと思ったら今度は南海トラフ地震と首都直下型地震が10年おきに発生した試され過ぎる国家。
ちなみにその後温暖化による海面上昇により国土の15%を失ってるが台湾を得てるので国土面積的には変わらない。
条約機構の主要国
首都 新東京特別地区
オセアニア共和国【条約機構】
人口約3億4000万人
東アジア戦争後、国家の維持が困難になったインドネシアやマレーシアなどの国家と比較的余裕のあったオーストラリアやニュージーランドの連合体。
温暖化による海面上昇により国土の20%を失った。
条約機構の主要国
首都 キャンベラ首都特別地域
イギリス連合王国【条約機構】
人口約5000万人
ようやく仲直りしたイギリスとアイルランドの連合国家、この合併により方アイルランド問題は解決したが、アイルランド・イギリス双方に根強い反対派が存在する。
敵対している欧州連合とは目と鼻の先なので条約機構の前線基地と化している。
寒冷化によりスコットランドの住人の多くが南下に南に移住した。
海面上昇により国土の10%を失っている。
首都 ロンドン
欧州連合【連合】
人口約4億2000万人
欧州統合により誕生したヨーロッパの8割を支配する巨大国家、ただ温暖化による海面上昇と寒冷化により農業と産業に甚大なダメージを負っており産業基盤の南方シフトを行なっている。
基本的に高緯度地方なので北欧はともかく中欧と呼ばれるドイツやフランス北部も現在の北欧並みに寒冷化しているので北欧地方やドイツ地方の人口は南へ流出しておりイタリア地方やバルカン地方、ギリシャ地方の人口が増えている南北問題が1番の課題。
海面上昇により国土の15%を失っている。
首都 ベルン
ユーラシア同盟【同盟】
人口約24億7000万人
欧州やアラビア半島を除くユーラシア大陸全域を支配する超巨大国家。
元は戦争で弱った中国とロシアを吸収したインドだが、勢力や人口的に中国共産党的な考えが強い。
3ヶ国以外は自主的に同盟に加盟した事になってるが、こんなバケモノ国家相手に拒否するような国など殆ど無い。
拒否した国近辺で核爆発が確認されてるが、同盟政府は核実験であると言い張っている。
元々戸籍なんて管理されてないような国家の集まりなのでこの人口が本当かどうかも怪しい。
連合や機構は約30億人と推定している。
海面上昇により国土の15%を失った。
首都 ニューデリー