バカ故に
人をバカ呼ばわりする者はバカだそうな。これは正しいと思う。何故なら、とてもバカな私には、みんながバカに見えるからだ。猿の惑星にでも住んでいる気分である。
バカは治らないと言われている。何故治らないのであろう。バカであるが故に、バカであることを自覚できないからではなかろうか。自覚できなければ、治そうと思うことすらできないからだ。
だとすれば、自覚している人のバカは治せる可能性が有ることになる。逆に自覚が無い人は、治せないバカである可能性がある。
では私のバカを治せるのかと問われれば、否と答えるしか無い。量質共に呆れるほどのバカなので救いようが無い。だが、自覚できたが故に、できた対策は有る。
バカを治さなければならない理由が有るとすれば、自身や社会に迷惑をかけてしまうことであろう。そこで私は人との縁を可能な限り切り、社会的に孤立したのだ。これで被害を最小限に抑えられていると自負している。幸いにも現代は不労所得を得る手段が多いので、孤立していても生活に困ることは無い。
人がバカを治せたなら、どうなるのだろう。治れば本能に打ち勝てるだろうから、無意味な生を終わらせるだけなのかもしれない。バカしか残っていないことにも説明がつく。