第四話
夜になって仕事がある程度収まったとき。
「よしそれじゃあ、ある程度収まったし次の魔法を教えよう」
「はい」
「次は『血』を作ってもらう」
「まずそのためには血のことを良く理解してもらう必要がある」
「と、いう訳で私の血を瓶に入れておいたので、それを瓶の上から理解するという事を意識しながら触ってみて、一日の修行の終わりに右に置いておいた瓶の中に理解した血を生成することを意識しながら生成してくれ」
「はい」
「あと、血が生成されたら私のもとに持ってきてくれ」
「なぜですか?」
「私の血かどうか調べるんだ、なぜなら人の血は人によって形が違って、間違った形の血を入れると詰まってしまうからね」
「なるほど、わかりました」
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〈修行一日目〉
理解することを意識しながら、瓶を三時間ほど触れていたが途中で疲れてしまったので、今日の修行はやめることにした、だが理解度は全くといっていいほど進まず、やり方が間違っているのではと思ってしまった。
もちろんだが血は作る事はできなかったが、赤い液体は作る事が出来たどうやら本当に理解が足りないだけのようだった。
〈修行二日目〉
昨日はうまくいかなかったので、今日はより強く理解する事を意識しながら、6時間ほど触ると何か理解した気がした。
だが本当に理解しただけだったようで、作った物はただの赤い液体だった。
師匠は気がしたと思えたという事は、少しは進歩はしたようだと言ってくれたが、自分では進歩したと思えなかった。
〈修行三日目〉
遂におかしくなったのか、血の温かみを感じるようになった。
作った物は相変わらず赤い液体だったが、師匠はかなり近付いてきたと言っていた。
本当だろうか?
〈修行十日目〉
最近はなんというか目を瞑って想像するだけで血の動きが見えるようになってきた。
作った物は...血だ!見間違えるはずもない、なんたって十日も見ていたんだから。
どうやらこれは血らしいが、師匠の血ではないらしい。
だが進歩したことは違いない、とても喜ばしくその日は眠れなかった
〈修行十一日目〉
今日からは師匠の血という事を意識することにした、これで師匠の血を作ることができるはずだ!
さすがに一日では作る事はできなく、できたものはただの血だった。
〈修行二〇日目〉
今日もいつもどうり師匠の血を意識しながら、瓶に触れ続けた。
今日は師匠の血を理解した実感があったので、期待して作るとどうやら師匠のらしい血ができた。
師匠に聞いてみると、どうやら本当にこれは師匠の血らしかった。
これでようやく個人の血を作る事が出来るようになった。