ししょう、そのいち
導入は短い
おはようございます、いい悪夢を見た。晴れ晴れしい気分で起床、寝起きがいいのがこの体の利点だなぁ。
心地よい睡魔の余韻に浸りつつ、抱き枕の少年に意識を向けると何かお経を唱えている、何で。
(起きたか。)
あっみっこさん、今何時?
(あーそのなんだ。一日経っておる。)
嘘ぉ、そんな寝てた!?辺りを見渡せばもう既に森の中だ、一日中放置した少年がなにやら悟った目でお経を唱えてるインパクトが強くてそれ以外頭に入って来ない。
そんな考えに悶々としているとお腹がぐぅと鳴る、お腹すいたなぁ。
もう森には着いている、なんか都合のいい生き物いないかな?周囲にある生命力を探る。
いた、鹿っぽい動物だ、哀れにも見つかってしまった不幸な鹿さんの頭を跳ねる。斬撃飛ばす位朝飯前だ。鹿の先の木々が全部倒れてるのには目を逸らす。
首が無くなった鹿さんに近づく、南無三、とりあえず解体を始める、さすがに少年も革は食えないだろう。
(食える方がおかしいじゃろ。)
まあそうだけど、この骸骨のキンキラの剣も解体包丁代わりとなればあの骸骨泣くかな?まあ良いや、有効活用されてるし許してくれるよきっと。
ぱぱっと解体してバラバラにする。血抜きもせずに血まみれだけど食べれるよね?
木をこすりあわせて火を着ける。手頃な大きさにカットした足を剣に刺して焼く。
いい匂いが漂って来る。匂いに釣られて少年がやって来る、肉取ろうとしたんでビンタしとく。
いそいそともう片方の鹿の足を持ってきて火に焼きに来る。なにやら凛々しい瞳で神妙な面持ち、なんかあるのかな?
「俺を弟子にしてくれ。」
なんもなかった、いきなり何を言っているのだろうか。弟子?弟子か、少年が弟子になったら自分が師匠?
すごくいい、師匠と言うポジションが凄くそそる。どうせ鍛えるつもりだったし弟子にしてやろう。
「俺は何の為に連れてこられたかもわからないがここにきて目が覚めた。命の大切さを、己の限界を、男として、誰でもないドットとして鍛えたい。頼む、連れてきたお前に言うのも難だがお前しか頼れ無いんだ、頼む、俺を弟子にしてくれ!」
「いいよ。」
「到底無理な願いだと分かっている、でも俺はっていいのか!?」
「元々鍛えるつもりだったし、簡単テストしてあげる。」
(もう突っ込まんぞ)
みため10才の少年が13才の少女に土下座している図
くろね、どんどん知能が下がっていく…
少年、ドットって名前あるんですよぉ!
みっこさん、ツッコミを放棄しないで(;∀; )
次:明日ァ!