第七話「いよいよ」
深夜一時。あらかじめかけておいたスマホのタイマーが鳴った。寝ぼけていて、何事かと思ったけどもこれから学校にいかなければならなかった。
『部室 ○月○日 S時SW分SW秒』
今日の3時33分33秒部室に行けば何かが起こるかも知れない。一応、制服を着て学校へと急いだ。部屋から親に気が付かれないようにこっそりと音を極力出さないように外出した。
夜の学校は不気味だった。メモのことにしか気がいっていなかったが、いざ行こうとすると、ツボミは暗いものとか怖いものがあまり得意ではなかったことに思い出した。それと。
「そういえば夜って学校にどうやって入るんだろう」
何も考えていなかったことにツボミは絶望した。とにかくここまで来たのでどうにかして入ろうと、どこか窓かドアが開いていないか必死に探した。部室棟のノブを回すとなぜか開いた。
「ラッキー。誰か施錠し忘れてたんだ」
意気揚々とツボミは部室棟の中に入り、超常現象クラブの部室へと急いだ。
「まだ2時……。少し時間がある」
意外と時間があったので、テーブルの上に無造作に置いてあった姉の書いたノートを見てみることにした。