第十話「異世界」
ツボミが気が付くと、ベッドに寝ていた。わりとふかふか豪華なベッド。
「あれ、ツボミどうしたんだっけ?」
「ねえ、それ私のベッドなんだけど」
「え……。お姉ちゃん!?」
目を開けると、目の前に姉のサクラがいた。
「おねえちゃん? 私は、チェリーブロッサム。人は時の魔法使いと呼ぶ」
ざざっとベッドから離れると妙なポーズをした。
「それってサクラじゃ」
「私は、私は、チェリーブロッサム。人は時の魔法使いと呼ぶ」
「そのくだりはもういいよ」
「お姉ちゃん、こんなところで何してるの?」
見回すと女の子っぽい内装で全体にピンクだ。ベッドもピンクだし、タンスもピンク敷物もピンク。まるで姉の部屋に入ったような気がしたが、姉の部屋よりも広いし、配置も大分違う。
「姉ではない。呼びにくければCBと呼べそっちの方が書きやすい」
「……」
こうなると姉は譲らないのは妹の私が良くわかっていたので、諦めてその通りに呼ぶことした。
「CBさん。ここで何をしているんですか?」
「よく聞いてくれた私はここで時空を超える魔法を開発、いや……あみだしているのだ!」
「なるほど……」
訳すると、帰れなくなったから、帰る方法を探しているということだろう。
「私に手伝えることある? 私も帰れなくなって」
「そうか、そうか、そんなに手伝いたいのか。では外に行ってこの種を植えて育ててくれ。これが帰る方法……いや時空を超える魔法の元になるのだ」
「わかったよ。CBさん」
姉もといCBさんから種をもらった。種というよりは宝石のように見える。丸くて赤い色をしていた。
「この部屋から一歩出ればチュートリアルが始まるから、よく読んで育てろ。いいね」
「わかったよ。色々話したいことあるけど、後でお話しよう」
ツボミはこれ以上何も話す気は無さそうなCBさんを置いて、外に出た。
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