表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

特殊ランク収容方面

目を覚ますとそこは暗く、何も見えなかった。手元にあった端末で状況を確認してみる。


—周りは血だらけで見るも無惨な状況だった、死体のようなものも確認出来た。


「あ…ああ…」


身体の力が抜けてしまい、腰を抜かしてしまった。



(ここから出ないと…)



端末のライトを頼りに部屋を見てみると拳銃が落ちていた。きっと誰かが化け物相手に抵抗したのだろう、周りには薬莢が落ちていた。


弾がある事を確認し、持っていく事を決意した。自己防衛をする為には必須であり、周りには化け物がいるかも知れないからだ。脱走してるなら尚更の事、持たざるを得ない。


非常電源だけ付いてるのだろうか?扉はかろうじて開けた。通路を見てみると血と死体が転がっていた。


—自分もこうなるだろうと震えてしまう。角に立ち、少しだけ顔を覗かせて化け物がいないか確認してみるが、何も無い。


(取り敢えず全部屋確認してみるか…誰かいるかも知れないからな。)


カードキーを当て部屋に入るとそこには下半身が無くなっていた男性がいた。かろうじてまだ生きている。


「大丈夫…ではないか、何があったか説明出来るか?」


「化け物が……脱走した…誰かが…化け物が居る部屋の…ロック…を解除…したんだ。」



吐血しながら教えてくれたこの男性はクラスBの職員だった、カードキーで判別出来るように作られているこの会社は、最早会社ではなく、研究施設だ。



政府公認であり、政府が隠蔽し続けている研究を行なっている。彼はそう説明すると、二度と起きない眠りについた。



(誰かが脱走させた…?別団体の犯行か、ここに所属してる団体の犯行か…?)



犯人を考えている時間はない、部屋を後にした。定期的に聞こえる地響きが恐怖を駆り立てる。断末魔も聞こえてくる。クラスBの職員が持っていたカードキーを使い、[特殊ランク収容方面]から[A〜Cランク収容方面]へと続く階段を登って行った。



事務室のパソコンが一台だけ生きていたので確認した。



—————————————————

研究者と職員に告ぐ。

特殊ランク脱走を政府が危惧、特殊ランク

排除部隊:赤狼を派遣。

AIの為、誤射の恐れがあるので

最新の注意を払いつつ[緊急用脱出通路]へと避難せよ。

—————————————————


(緊急用脱出通路へと向かえばいいんだな、そしたらどう行けばいいんだろう。)


フロアマップを確認すると、[A〜Cランク収容方面]の方に書いてあるのが確認できるが、そこだけ破り捨てられていた。



(取り敢えず近いって事が分かったから、部屋を確認しつつ見て行ってみるか。)



引き続き部屋の確認を続けた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ