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ようこそボランティア部へ  作者: 白石みのり
交流会でボランティア
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第5話 リハーサル2

それは、案の定だった。一言でいえばグダグダだ。クラスの男子が中心的にやっているがマニアックなものが多い。もう、時代外れのギャグだったり、女子なんかは、何もしないで棒立ちだった。果たして、どうするのかと鈴木のほうに目をやった。


「一回リハーサル中断して」

鈴木はそう告げた途端、体育館の隅にいた演劇部と話し合っていた。話しているのを智樹は横目に見ながら作業を続けたがそこに突進してくるように向かってきたのは幸人だった。陳腐だ。



「おー!智樹まだ作業してたのか?」

あっけらかんと笑う幸人は、作業してる智樹に対しては鬱陶しい以外のほかでもなかった。


「お前が、作業を強制したんだろ」

「いや、俺は鈴木との間を取り持ってあげただけだ。恋のキューピットだと思ってくれよ」

「絶対にそれはない」



『待ってまだ話し終わってない』



ふと遠くで鈴木の声が聞こえてきた。

「もうやってられるかよ」

クラスの女子らは、鈴木に暴言を浴びせる。

「でも・・・。まだ時間あるんだから、出し物しない代わりに演劇部のサポートとかに回るのはどうかなって」

「だいたい、交流会なんてやる意味ないじゃん」

そう言い残すと、クラスの女子のグループは、足早に去って行った。



体育館には、ジメジメした湿気と不穏な空気が漂うばかりだった。

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