『夏の終わりの田舎道 』
ただ、
花が咲いていただけ
それだけ、
組合の道普請知ってる?
組合っていうのは、
むかし戦争があった頃
隣組、いうんが作られて
お互いに困ったこと
有ったら、助け合いましょう
という体裁の衣を着せた
簡単に言うと
見張り番やね、、、
隣組の班長さんが
配給のお米を、余計に盗っても
文句が言えなかったと
ばあちゃんが言ってた
ばあちゃんは、
お父さんが戦争から
帰って来るたびに
お母さんに子供ができて
長女として、大変だったみたい
生まれる子、生れる子
女の子で
生めや、増やせやの時代に
女腹で随分肩身の狭い思いをした
言ってた
子どもが増えても
戦争の役に立たない女の子
食い扶持だけが増えていく
組合にとっちゃ邪魔者で
お国にとっちゃ非国民、
そんな時代に作られた
組合なるものが
未だに残っている
わが家です。
だいぶ横道にそれてます。
道普請でしたね。
まあ、自分たちの使う道路の清掃
って、感じかな?
男の人が、道沿いを一斉に
草刈り機で、刈り込みながら通りすぎる
その後を女たちが草掻きで集める。
集めながら
何気なく歩いていると
刈り込まれた位置から、
わずか数センチほど奥に
ひとかたまり咲いている
*花*
その花は、
目の前で起きた出来事に
ビックリしたかのように
目を見開いて
時折 吹く風に
「あぁ、、命拾いしたわ」とばかりに
首を揺らしてた。
その姿は人の仕草のようで、
つい「助かってよかったね~」
と声をかけてしまった♪
園芸種の彼女が
道端にたったひとりで根を張り
種を殖やしたであろう
あの道を思うと
”運の強さ”も、
生き残る大切なスキルだと思った。
と、すれば なんのかんの
わたしは運が、
いいのかもしれない。
耳が聞こえづらくなったおかげで
想いを、書く時間を
神さまにもらってる。
神さまの粋な計らいに感謝して
(*´∇`)ガンバロ~(笑)
花は小さな花弁を
精いっぱい広げて
青い、青い
空を見上げていた。
戦争、NO!