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紅の姫君  作者: 相樫りわ
9/20

第8話  ホームパーティ

今回はいろんなキャラが出てくるのであとがきが長くなります。

目覚めは爽快だった。


「う・う〜〜ん・・・」


あ、あれ?ここはどこだ?

「えっと・・・」

覚えている記憶を振り返ってみる。


っと、昨日ダンスパーティに行って、疲れたあたしにココ君がノンアルコールのカクテルをくれて・・・そこから記憶がない。


「紅誇さま!」

聞きなれた声。

「え・・?」

部屋に入ってきたのは、うさ耳の生えたメイドさんだった。

「ティアラ・・?」

「はい!ご気分いかが?」

「いいけど・・・なんでここに?てか、ここどこ?」

ティアラはにっこりと満面の笑みを浮かべて教えてくれる。

「ここはアーモンド公爵様の公爵邸ですわ!昨日紅誇さまはココ様の渡されたジンを飲んでひどく酔っ払ってしまい、アーモンド公爵様が一晩だけお部屋を貸してくださったのです」

「え、あれってノンアルコールのフルーツカクテルじゃなかったの?」

そうきくと、彼女はちょっと困ったように顎に手を当てて微笑んだ。

「細かいところまではよく知らないのですが・・・ココ様を呼んできますね?紅誇様が目を覚ましたら呼んでと言われましたので」

「う、うん」

そういうと、彼女はパタパタといなくなってしまった。


「お姉さん。おはようございます」

カーテンを開けて入ってきたココ君はひどく眠たげな顔をしていた。

「眠そうだよ?大丈夫?」

心配して聞くと、彼は首をそっと振った。

「平気です。ただ、お姉さんが明日の朝二日酔いで頭が痛くなったりすると可哀想だと思っていたら一睡もできなかったというだけですから」

「なにそれ!重症じゃん!ダメだよもっと寝てないと!」

「いえ、平気です。城に帰ったらしっかり寝ますから」


「あ。紅誇、おきたの?」

「え?」


第三者はアーモンド公爵だった。

「あ、アーモンド!昨日は部屋を貸してもらっちゃってありがとうございました!」

「ぜんぜん構わないぜ?」

「え・・・?」

この人、ほんとにアーモンド公爵?

「ん?どした?」

「言葉が・・・アーモンド公爵・・・」

「ああ、これ?これがいつもの俺。ああいう正式なところじゃちゃんとした言葉遣いをしてるけど、普通こうだから」

「へ、へぇ・・・」


「あ、そうそう、今日ホームパーティに来ない?」


「え」

「いいんじゃないですか、お姉さん。今日は一日僕も寝てしまうでしょうし、城の外の人とも知り合えるチャンスかもしれませんよ?」

「まぁそれもそうだけど・・・・」

まぁいいか、と思って微笑ってうなずいた。


   ☆★☆



「さ。大丈夫?紅誇。もう少しだからがんばって」

いま、あたしはアーモンドと一緒にホームパーティへの道のりを進んでいる。

でも、どう考えてもおかしい。

もう公爵邸を出てから小一時間経つはずなのに、まったく着く気配がないのだ。

「と・・・遠いんだよバカァァァ!ちょっとアーモンド、なんでこんな遠くでお茶会ひらいてんの?!」

「どうせならオーシャンビューのほうがいいだろ」

「そこだけかっこつけてんじゃねぇぇぇ!」


けらけら笑いながらアーモンドはわざとらしく話題をそらす。

いやあなた、話題そらしきれてないよ?話し相手の心に疑問が残ってんだよ?


「ほら、あのログハウス」


彼が指差した先にあったのは、ちょっとしたログハウス。

外には丸テーブルと椅子が何脚か並べてある。

そしてその椅子には・・・?


「・・・先客?」


そう。3人、先に誰かが来ていた。

「あぁ〜」

なんでもなさそうにアーモンドは言う。

「あれ、いつもホームパーティに来る奴等。ホームパーティで落ち着くにはそれなりに覚悟いるけど、行っちゃう?」

「はぁ?」

意味不明。

だからとりあえず「うん」って答えてアーモンドについていった。


ホームパーティのメンバーは、アーモンド以外みんなあたしより年下だった。

しかも全員かわいすぎる!

「ん・・?アーモンド、この人誰・・?」

一番端に座っていたココア色の髪の女の子がアーモンドに尋ねる。

「俺よく知らないから、本人に聞いて」

するとその子はあたしのほうに向き直った。

「こんにちは、お姉ちゃん。あたしは、シロップ。お姉ちゃんは・・・?」

「こんにちは。あたしは紅誇です。よろしくね」

「え、紅誇・・?それってあのナッツ様の生まれ変わりってゆう?」

「よくしってんな、シロップ」

「ちょっと、アーモンドは黙ってて!今はあたしがお姉ちゃんと話してるんだから、部外者は入ってきちゃダメ!」

ん?この子、意外と毒舌家?

ちなみにその子の頭には、黒い犬の耳が生えていた。


「えーと、残りの二人はなんていうのかな?」

後に残った10歳くらいの童顔二人組みは、そろって同じ顔をしていた。

双子なんだろうな、多分、いや絶対。

「僕はモカ」

「僕はカプチーノ」

「「僕ら、双子でぇす」」

だろうと思ったよ。

てかこの二人、珍しく髪の色が違う。モカは薄めのミルクコーヒー色だけど、カプチーノはコーヒーブラウンなのだ。

それを言うと、二人は同時に笑った。

「アーモンドが区別がつかないって言うから、カプチーノの髪の色を濃くしたんだよ」

「元はモカみたいな色だったのにね」

「なんと」


こんなにかわいい二人を判別できないってどうなんだアーモンドよ。


とか思っていたら、ふいに何かが袖を引く。なんだと思ってみてみれば、シロップが上目遣いでこっちを見ている。うわ、かわいい。なんだその殺人的な可愛さは。

「どうしたの?」

甘い声で聞いてみたら、予想に反して彼女はすごいことを言った。


「二人は言わなかったけど、モカはS属性でカプチーノはM属性なんだよ〜(笑)」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ?」

一瞬理解しかねたけど、確かに思った。


この二人は本当に双子?って・・・



自己紹介も終わったところで、ホームパーティが正式に始まった。

始まったというか、自己紹介の間にアーモンドがお菓子を作ってくれていて、ちょうど終わった頃に出来上がっただけなんだけどね。


「いつもホームパーティやるときは、アーモンドがお菓子を作るの?」

「そうだぜ。たまにシロップも手伝ってくれるけど」

「でもシロップが手伝うと時々生チョコがすっぱくなるよね・・」

「熟成させすぎたんじゃないの?それで腐ったとか」

「えー!違うよ!ひっどおい、カプチーノ」

「その怒り顔、そそる♪もっと僕を罵倒して、殴って怒って蹴り殺して〜〜」

うわ、M属性!!

「黙れこのドM野郎!てめえなんかシカトしてやる」

えちょっと、今のほんとにシロップ?!なんか黒いオーラ出てなかった?!気のせいってことにしといていいですかァァ?!

「もっともっと、罵って〜〜〜♪♪」


と、そのとき、


ガッチャン!!


すごい音がした。

「なに?!」

「あ〜あ、またやったの、コナ?」


急いで音のしたほうを見てみれば、5歳ほどの小さな男の子がいた。

ネープルイエローの髪の中にちょこんと山羊の耳と角が生えている。

「ごめーんね」

男の子はかる〜く謝るとシロップの椅子のほうに行き、シロップのひざの上に乗る。

「え〜・・・と?」

ついていけないあたし。情けな・・・。

「この子はコナっていうの。やんちゃでおっちょこちょいだからすぐ物を壊すんだ〜」

「へ、へぇ・・・」

シロップがコナの頭を撫でながら紹介してくれる。


当のコナは、ちょうど目の前にあったティラミスを食べて、盛大に咳き込んでいる。

「にがぁ〜い」

「あ〜あ。だからティラミスは食べちゃダメって言ったのに。はい、飴ちゃん」

「あーい。しろっぷ、すきー」

かわいいなぁ。ていうか、シロップ面倒見良い。

かわいい。絵になる。ていうか、なんでこんなほのぼのしてんのこのホームパーティ?

さっきこの子ポット割ったんだよ?なんで誰も指摘しないの。アーモンドはアーモンドで紅茶の中にミルクとかたっぷり入れて最早紅茶じゃないもの作ってるし。


そんなこんなで、おいしいお菓子をたくさん食べて、あたしはお暇することにした(そんなこんなって何かあった?)。

「また遊びに来てね〜」

「僕らいつでもここにいるから〜」

「楽しかったよ」

「ばいばーい」

「一人で帰れるか?」

みんなが手を振ってくれて、アーモンドは帰路を気にしてくれた。

「うん、平気だよ。アーモンドがお城までの地図かいてくれたじゃん」

「まぁ、それもそうだな」

「じゃ、ありがとうね。」

「いつでもきていいよ」

「いつでも行くよ?」

「じゃ」

「またねー、みんな〜〜」

あたしは手を振って地図を片手に駆け出した。


その後アーモンドが子供たちに「二人、恋人みたいな別れ方したねー」っておちょくられていたのをあたしは知らない。



一気に5人行きます!!!


リブル

12歳

血液型・O

王室付きの魔女。誇り高いけれど礼儀正しい。

箒で空を飛ぶ。ペットは白猫のプシー。

そのほかは一切謎。

好きな物は猫と猫と猫。嫌いなものはカラス。

身長・148センチ(まぁ普通ぐらいかな:潤風)(黙れ最近出てないくせに:紅誇)

体重・?(彼女が体重計に乗ったとたんに体重計が壊れるんです:ココ)(なんでぇ〜〜?:紅誇)(え、だだだって、体重なんか見られたくないしぃ・・・)


シロップ

9歳

血液型・A

面倒見のいいホームパーティのお姉さん的存在。いつも何故かコナを黙らせるためにロリポップとか飴を持っている。彼女の作る生チョコは時々すっぱい。

意外と毒舌家だったりする。犬っ子。

好きな物はアーモンドの作るバナナ丸ごとエクレアで嫌いなものはアーモンドの作るコーヒーゼリー。理由はミルクが用意されてなくて苦すぎるから。

身長・113センチ

体重・21キロ


モカ

10歳

血液型・B

S属性。虐める事がダイスキで、趣味はカプチーノ虐め(うっわ、趣味悪:紅誇)(紅誇も僕に弄られたいのかな?)(ギャアァァァ!:紅誇)

好きな物はモカで、嫌いな物はダージリンティー。

身長・141センチ(意外と高いね:潤風)(どうも)

体重・33キロ(なんで10センチも違うのに体重は5キロしか変わんないの:紅誇)(お前体重が1センチごとに1キロ変わると思うの?:潤風)


カプチーノ

10歳

血液型・B

M属性。虐められる事がダイスキで、隙あらばみんなに「いじめてー」とせがむ。至福の時は弄られているとき。

体重と身長はモカと同じ。


コナ

5歳

血液型・AB

おっちょこちょいでいたずらっ子な可愛い山羊っ子。

苦いものが苦手で甘いものが大好き。

子供なので弄られることが結構好き。

身長・95センチ(可愛くない?!:紅誇)(よかったなおソロがいて:潤風)(・・・:紅誇)

体重・18キロ(かるぅ!!!:紅誇)(身長は同じなのにな:潤風)(同じじゃねえェェェ!!:紅誇)


はい、終わりです。たぶん明日は書かないと思いますが、どうぞ見捨てないでください。

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