表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紅の姫君  作者: 相樫りわ
4/20

第3話  今明かされる過去との繋がり

またもや短い・・・

「その薄紅色の髪、染めてないでしょう?」


「えっ、あっ、これは、ちょっと白で薄めてるよ。これ取ると濃いピンク色になっちゃって校則に引っかかるから目立たないくらいにしてるんだけど、これでも限界で・・・でも元は真っ赤だった。プール行ってたから脱色しちゃっただけで」


「わぁ!」

興奮気味に彼は言う。

「ほ、本物の紅髪なんですか?!す、すごい!」



「・・・・・・・・・・はん?」


今気付いた。


「潤風、消えてる・・・」

「え?ああ、彼は自分が相手にされなくなると、すぐに消えちゃうんです」


少年は、さもなんでもなさそうに言う。


「へ、へぇ・・・」

「あっ、そう、それに、ナッツ様とお姉さんは、すごく似てるんですよ?まず初めに、ナッツ様の生まれ変わりは皆身体のつくりが左右正対象なんです!

いわばシンメトリーで、心臓の位置も胸の真ん中にあって、血管も左右鏡置いたみたいに正対象で、それこそ毛穴とか、筋肉のつき方だってシンメトリーにできてるんです!」


「・・・・・・・すんご」

外見はともかく、心臓が真ん中にあるってどうなの。しかも毛穴とか血管とか筋肉が左右正対象って怖くない?!

怖いよな?!

我ながら恐ろしいよ!

てかほんと?!


「すごいですよね〜・・・あーあと、貴女、ナッツ様に顔もそっくりなんですよー!これ見てください!」


そういって彼が差し出して来たのは、古びた一枚の紙。

そこに描かれていたのは・・・・


「・・・・・・・・・・・・・あたし?」


あたしそっくりな人。

でも、ココ君は笑って首を振る。

「そう見えるでしょ?これ、ナッツ様です」


確かに普段見慣れているあたしとは違う。

スケッチされてるナッツって言う人は、髪も長いし澄んだ紅色だし、着てる物だって女王様みたいな紅色のドレス。

でも、数年前のあたしなら、髪もこの色とまったく同じだったし、長かったし、七五三のときならこれにそっくりだっただろう。

それこそ見紛うほどに。


「ナッツ様は、この国を出ていなければ、」


ふとアンニュイになったココ君がぽつりと言う。



「次期女王でした」


「・・・・・・・・・・は?」


なんてゆった?」

え?


・・・・・女王・・・・・?


『次期女王でした』


『期女王でした』


『女王でした』


何度か頭の中を彼の言葉がリフレイン。


「え、ええぇぇぇぇ〜〜〜!!!」

「遅いですよ、お姉さん」


やっと実感のつかめたあたしを、ココ君はあきれた目で見る。


「え、だだだだって」

「ナッツ様は、王家の姫君だったんです。古代はベリーの国が紅の領域と白の領域と黒の領域があってですね、ナッツ様は紅の領域の姫君でした・・・」


彼の話は、こんな調子に始まったのだった。



紅の姫君、ナッツは、白の領域の王子、カシューとの結婚が決まっていた。


でもナッツにはもう恋人がいて、それは黒の領域の王子、フルーツだった。

姫は政略結婚に身を委ねることが一番嫌いで、真夜中に姫をさらいに来たフルーツと一緒に、黒の領域に逃げてしまった。


カシューとの結婚を振り切り、フルーツの婚約者となったナッツは、あるとき人間界旅行を決意した・・・


「・・・で、決意したナッツ姫はフルーツに言いました。自分はもう帰ってこないかもしれないけれど、もしも帰ってこなかったら自分の13回目の生まれ変わりと代わりに結婚して良いと」




じゃ、やっと登場人物の紹介でも。

今回は紅誇で!


有賀紅誇

14歳

血液型・O

あまり細かいところまではこだわらないけど、基本常識があるため、この世界の人々によく心の中とかでツッコミを入れる傾向がある。

好きな物は猫と紅茶で、嫌いなものは極度の非常識と晴れの日と葡萄(嫌いなものが微妙なんだけどこれは何?)



次回は潤風です!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ