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紅の姫君  作者: 相樫りわ
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第1話  知らない出会い

第二話目ですね。がんばります。

「はぁんっ?!ここどこ?!」

急いで後ろを振り返る。

が、家のドアは消えていて、代わりにあったのはまっさらな草原。

ごしごし目をこすってみても家は失踪していて。


「えぇっ・・・?」

嘘・・・でも目の前に広がっている世界は本物だった。


「やっときたね、ナッツの13回目の生まれ変わりさん」


凛と響いた声。

「え・・・?!」

すたっ。

目の前に何かが飛び降りてきた。

「わっ」

そこにいたのは、なにやら灰色の耳(らしきもの)が生えた、15、6才の男の人。

あたしが14だから、まぁ年は近いかな?

「こんにちは?俺は狼野潤風おおのうるふ。狼族」


「は・・・?狼族?うるふ・・・?」

一瞬理解し損ねた。

「そっ!だからこの耳、狼耳!」

「え・・・?あ・・?は・・え?!う、嘘・・・」

「いやほんとだし。これコスプレじゃないし。」


マジありえねぇ。


「なっ、・・・・あんたおかしぃ?」

「おかしくないから。」

「充分おかしいよ・・・?いやほんとに。というかここはどこなの?」


その潤風と名乗る青年は、髪の毛がふさふさ生えた頭を引っ掻く。

多めの銀髪がきらきら光ってとても綺麗。


「ここ、ベリーの国」


「・・・・・・・・・は?」

「間、あったね」

「だって」

そんな変な名前の国が、ありますか?

そういうと、青年はちょっと微笑んで続ける。

「3個の国が合体してこの国になったんだ〜」

「へぇ。で?そこになんであたしがいんの?てか、13回目の生まれ変わりとは?」


「それはね、紅誇」

「ちょっとまった」

あたしは話を中断する。

「なに?」

「なんであたしの名前知ってんの」

「君のことならなんだって知ってる。14歳っていう事とか、それなのに身長が138センチで小さいのを気にしてるとか、体重が28キロなのがちょっと嬉しいとか」

「ちょッ!」

個人情報だよバカ!しかもなんでそんな細かい心情まで知ってるんだ。

「ま、それは置いといて、」

「置いといて、って、あんたが言い出したんじゃん?」

「いいんだって。気にしないで」

いやなるし。

嫌でも気になるぞ?

みなさん、なりませんか?!

見ず知らずの男に自分の名前&体重&身長をまるっきり正しく言われて気になってしまうのは、あたしだけなんですかー!

「そっ♪」

「ちょ・・・こころ、よんだね?」

「いや、めちゃくちゃ声に出てたし。てか、話し進めてい?」


だいぶ気になっちゃうんですけど・・・ま、いいかな・・。


「話は1000年前に遡るんだけど、君の12回輪廻前の女の子が、ナッツっていって〜・・・」

彼の話は、こんな風に始まった。

次回に続きます!

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