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紅の姫君  作者: 相樫りわ
14/20

第13話  ティーパーティー

超意味分からないです。自分でも(汗

「ここ、どこだ・・・・・・?」




城を出て、20分後。お城の庭を抜けて、迷いの森に入り、しばらくしたあとだった。


マジで、迷った。

どうもあたしは、ココ君がいないと道に迷うという能力に長けているらしい(能力じゃない)。


周りを見回してみても、全部同じ景色に見える。

「道、作れって・・・・・」

ぼやいてみても、助けがこないことは分かっている。いやでも、ぼやかずにはいられない。

「誰だよ?!この国の権力者!あ、家の城の人か・・・」

自問自答って悲しい。


とりあえずそこにいても仕方ないので、歩き回ることにした。もしかすると森から出れるかもしれないし、運がよければお城のほうに出れるかもしれないから。立ち直りの速さはド級だった。



しばらく歩いてみると、なにやら明るい土地が見えてきた。

「・・・奏唄のお屋敷かな・・・?」


そっちの方に駆けていってみると、そこには・・・


「ティーセット」


みたものをそのまま口に出してみる。

いやいや、ちょっとまて。何故こんな森の中にティーセットがあるんだ?


確かにティーパーティーをするにはもってこいの土地だというのは理解できる。

ここだけ草があまりなくてちょっと開けているし、天窓みたいに樹も空に穴を開けている。

だからってこんな場所でパーティーするやつが何処にいる。


「いいのかな、ここ」

来たところに呆然と突っ立っていた。




がやがや。


話し声が聞こえてきた。


「え、誰かくんの?この土地に詳しい人が来るといいな」


そう思っていると、ふいにバッと目の前の草が開けて、そこにいたのは――――


「あれ?なんか、誰かいるよー?」


―――3人の、女の子だった。



「えっと、この人誰だか、知ってる人いるー?」

「しらないです」

「見たこともないですぅー」


えちょっと、知らない人の前で円陣を組んで話し出すなよ!ちょっとイラッとくるぞ!?

しかもなんか全員耳とかそういうのが生えてて危険レーダーがちょっとピピッときてるんだけど!


「えーとぉ、あなた、お名前はなんていうの?」

初めに発声した女の子が聞く。

「え、えっと、有賀紅誇っていいます・・あの、失礼ですがあな「え!!有賀紅誇って、あのあの、ナッツ様の13回目の生まれ変わりって人ですよ!町で噂になってます!」

いきなり発言を遮られたあたしはちょっとムッときたけど、それよりもむしろその人たちの名前の方が興味ある。

ていうかさ、だれ?


「え!マジで!うっそ、はじめてみた!!キャー、ナッツ様にチョーそっくりだねー」

あたしは展示物か!ツッコみたくなる・・・


「これはご無礼をしてしまったですぅ――。あたし、ピーチっていいますぅー。よろしくでーすよー」

髪の超長い女の子が手を取ってくる。まったりしてるな・・


「わたし、チェリーって言います!不束者ですが、どうぞよろしくお願いします!」

メイド服の女の子が頭を下げてきた。しっかり者なのかな?


さて・・・残るはテメーだけだコノヤロー。

頭に大きなリボンをつけた女の子が、にこりと笑う。か、かわいい・・!

「あたしはアップル。花の14歳、性別女でぇす!」




   ☆★☆



暖かなひと時。


いや、それは違う。賑やかなひと時?

ううんむしろ・・・騒がしいひと時!?


それぞれアクの強弱はあるものの、まあ個性的な人たちが揃ったティーパーティーで、あたしは今、いろんなお茶を振舞ってもらっている。


「のむー?ピーチティーだけど普通のよりも甘くて桃の味が凝縮されてるんだー!ほのかにミントの香りが加わって、飲む人によって感じ方は違うよー」

上目遣いでティーポットを差し出してくるアップルに、ティーカップを掲げる。


いや、正直に言おう・・・いまさらだけど、かなり萌えるよ?いやほんとに。

アップルは、ココナツイエローの髪にコーヒーブラウンの瞳が映えて、ヒラヒラのミニスカとフリルが細い四肢によく似合う。頭のクリーム色のリボンの後ろにはロップイヤーのうさ耳が垂れていて、マジで可愛い。

ピーチはどこのだか知らないけど薄紫色のセーラー服を着ていて、ぱつんと前髪が半開きの瞳によく合っていて。髪の色は萌葱色でひざまである長い三編みがかわいい。熊の耳と尻尾がちらりとあるのがすっごくかわいい!

チェリーはなぜかメイド服で、猫耳と猫の尾が生えていて、絶対ここにオタがいたら「ハァハァ」って言う効果音が出そうなくらいの可愛さ。ゴスロリ系なメイド服に藍色のおだんごヘアが似合いすぎてる。

3人ともちょっとみればどこかのアイドルユニットになれそうなほどかわいい。こんなに可愛い3人組なんて探してもそうそういないと思う。


「かわいいね」

「なんて唐突なの、プレイボーイ」


いやでも、マジで可愛いんだって。

そういうと、みんな「カァッ」って言う効果音が似合いそうなほどに頬を染めた。


「照れます」

「恥ずかしいですぅー」

「紅誇だって、かわいいじゃん」


なんて嬉しいことをいうの、この子は。

ていうか、絶対同じ年だって思わなかった。だってあたし、ただでさえ背が低いから、他の同じ年の人がみんなおっきいんだよね。あたしより小さい14歳の人、初めて見たし。年下好きだし、いいんだけどさ。あ!ロリコンじゃないよ!?ショタコンでもないし、いやだから、ただ年下が可愛いだけなんだよ―――!!



「紅誇、なんでこんなところにいるんですか?わたしたちと会ったこともないのに」

考え事をしていると、ふとチェリーが話しかけてきた。

ちょっと困った顔で答えた。

「ちょっと、なんか迷ってね・・・」

「え!!大変ですぅー!じゃあ、王子とか心配して・・・」

「ううん。一応遊んでくるっていってあるから大丈夫」

「そうなの?でももうそろそろ7時くらいになるよ?」

「嘘!!!」


ガタンッと席を立つと、みんなびっくりしてこっちをみた。


「だって、まださっきから全然日も動いてないじゃん!!」

「え?あぁ〜、これは、天井の模様だよ。一応プラネタリウムみたいな仕組みになってて、あれほんとの空じゃないから」

「紛らわしいことをすなッ!!!」


はっきりいってヤバイ。お城の夕食は7:30からだ。きたときみたいに迷って行き当たりばったりで歩いてたんじゃ、絶対30分までに帰れない。


「どうしよ・・まぁいいや、えーと、みんな、今日は楽しかったよ。また来ていいかな?」

「うん!」

「もちろんですよ。いつでもきてください」

「無事にかえるですよー」

「うん」


あたしはお礼をいって、そのパーティー会場から出た。出てみると、空はもう結構日も沈みかけて、オレンジと紫とピンクがマーブル模様を作っている。

「やばいなー」

振り返ると確かに、目には見えないけど壁があって、それがドーム型をしているのが分かった。

「なんでこんなの作れるんだ。ラピ●タかよ」

気の抜けた声でツッコんでみるけど今はそれどころじゃない。迷わないように正確に帰らなきゃ。とはいえ、来た道が迷ってるんだから、まず、ここがどこかが分からないんだ。


「きゃー」

途方にくれた。

と、そのとき。


「紅誇様――――」


声がした。これは、どこかで聞いた――――


「・・・リブル?」


天から舞い降りてきたのは、黒いマントを羽織って愛猫のプシーを肩に乗せた少女だった。

「なんで―――」

「今日は夕ご飯が早めになるから、紅誇様を探してきなさいとココ様に言われました。ほら、早く箒に」


「嘘・・・」

あまりにものタイミングのよさに、みんなに感謝した。


「ほらー」

箒の柄を差し出してくるので、それに横のりした。

「いきますよー」


ふわり。身体が浮いた。

「おおー」

気持ちいい。風になったみたいで心地よくて、お城につくまでの間にだんだん眠くなっていた。



   ☆★☆



「おねえさーん!」

聞こえるのはあの少年の声。

「ココ君!ごめんね、帰るの遅くなって」

「いいえ、いいんです。お姉さんが無事だっただけで僕は満足ですから」

いやだから、なんでそんなにかっこいいセリフを言うのさ。キザボーイめ。

「さあ、もうご飯ですから、食堂に行きましょう」

「うん♪」




ご飯が終わったあと。


「お姉さん、また迷いの森で迷子になりましたか?」

「ぶっ!!」

「フフ、可愛いですね。で、どこまで行っていたのですか?」

「え、えーと、チェリーとピーチとアップルって言う3人組のところまでだよ?」

「ああ、あそこですか。ティーパーティーに参加してきたんですか」

「うん。可愛かったよ」

「あの3人、ああ見えて実はすごい科学力を持ってるんです。あと、町の中のトップアイドルですね。がんばってくださいね☆」

「何そのちょっと不吉な☆マーク。訳が分からないんですけど。しかも町のトップアイドルだったの?ほんと?それ」

「そのうち分かりますよ。さ、お風呂入りましょう」

「え、ちょっと待て、一緒にはいんの!?え、嘘、無理無理無理無理、だから無理なんだってばあぁぁぁ!!」

「平気です〜♪」

「なんでそこだけむやみに怪力なんだよ!だから落ち着け!隠れ変態かココ君は――!!!」


そのままあたしはココ君に更衣室まで引きずられて行って、そこでなんとか逃げ出して、結局城の中で迷子になっちゃいました☆




3人も出ました。何でこんなに出るんだよ(自分で書いただろ



アップル

14歳

血液型・A

紅茶を入れる係。紅茶に詳しい。

ロップイヤー娘。

好きなものは濃い目のミルクティーで嫌いな物はラベンダーティー。

身長・120センチ(ちっちゃくて可愛いよね:紅誇)(ちっちゃいのは自慢〜♪)(そうなの!?:紅誇)

体重・21キロ



ピーチ

血液型・年齢・身長・体重はすべてアップルと同じ。

セーラー服で髪が超長い。熊っ子。いつもちょっと目が半開き。スコーンを作るのが劇的にうまい。

好きなものは甘いピーチティーで嫌いな物はダージリン。



チェリー

ピーチやアップルと同じ

メイド服でいつも敬語。猫耳などが似合う。

ティーパーティーでは用意・片付け係。



みたいなかんじです。なんか似たもの同士。

ちなみにピーチは意外とマジメでちゃんと学校に行っているけど、チェリーは侯爵の家のメイドだし、アップルはバニーカフェのバイトで忙しいので学校にはいっていません。

ああもう、自分でも意味が・・・(爆発


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