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恋してるだけ   作者: 夢呂
第一章【夏休み前】
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「バカなの?」


昨日の放課後の話をしたところ、(みどり)ちゃん、―――逢沢(あいざわ)(みどり)が、私にズバッとそう吐き捨てた。


「え…」


あの(● ●)早馬(はやま)先輩に告られたなんて、もう一生分の運を使い果たしたと言っても過言ではないわよ」


「………そっか…」

(ということは、私の一生分の運は、昨日使い果たしたということか…―――)


「それを、断るだなんて…。―ーこれだからお子ちゃまは…」

翠ちゃんがため息混じりに言うと、私をじっと見る。


「な、なに?」



「にしても、早馬先輩も一体どういうつもりだったのかしら。早馬先輩の彼女(オンナ)達って、こう…出るとこ出てる的な?セクシー系が多かったのに」



「翠ちゃん、やめて…」

(出るとこ出てる…って、そんな恥ずかしい表現、しないでよ…)


慌てて翠ちゃんの口を押さえようとした私に、

翠ちゃんは愉しそうに笑う。


「どんだけ純粋(ピュア)なのよ、優妃」



私は生まれてから15年、一度も男の子とお付き合いしたことがない。

というか、男の子と仲良く話すことすら出来ないでいた。


だから昨日の放課後のことは、私にとっては大事件で。

しかも相手はあの、早馬先輩。


「まぁ優妃はさ、優妃のペースで恋とかしてけばいいんじゃない?」


世話好きの翠ちゃんのおかげで、このクラスでもなんとかやっていけている私。




『俺と付き合わない?』

あれは、夢?

図々しい願望が強すぎて、夢になったのかな?


誰にも言えない、私の密かな…初恋。


早馬(はやま)朝斗(あさと)先輩。


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