表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恋してるだけ   作者: 夢呂
第四章【プール】
19/315

19

透子ちゃん達のところに合流すると、一護くんもクラスの男子達と一緒にそこにいた。


「翠、優妃、遅かったね」

透子ちゃんがプールの中から手を振ってくれる。

ドッド柄の水着が、透子ちゃんのイメージにぴったりですごく可愛かった。


「あ、髪あげてる優妃可愛い!!」


「でしょ?」


私、ではなく翠ちゃんが得意気に答える。なぜなら私の髪を結ってくれたのは翠ちゃんだからだ。ちなみにシュシュも、翠ちゃんが用意してくれた。


「香枝って、よく見ると可愛いかも」「あぁー!だな!」


クラスの男子からそんな言葉が聞こえてきて、意外な反応に私はドキドキした。


(どうしよう…嬉しい、かも)


「優妃、急にモテモテじゃん!」

からかうように翠ちゃんが私の耳元で囁く。


「そんなんじゃないって」

なんて返したらいいのか分からずに、私は苦笑いで困る。


「来週、皆で勉強会しようよ」


皆が掴まれるぐらいの浮き輪に乗ったり掴まったりしながら流れるプールに浸かっていると、クラスの女子が提案した。


「おぉ、良いね」「夏休みの課題、かなりあったしな」

皆が賛成した。


「翠が居れば、かなり心強いしな」

「は?見せないわよ?」

クラスの男子が言うと、翠ちゃんがすぐに答えた。

翠ちゃんは学年でも上位の秀才で、しかも学級委員。だからか皆が翠ちゃんを頼ることが多い。


「分からないところ教えるくらいなら手伝うけど」


男子にも女子にもハッキリしてる翠ちゃんはかっこよくて私は惚れ惚れと翠ちゃんを見つめる。


「じゃあ来週、水曜とかどう?」


「オッケー」「問題ない」「じゃあ空けとくね」


皆でワイワイ話しているのを見てたら、私も仲良くなれた気がして嬉しかった。


(夏休みって、楽しい…―――!)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ