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恋してるだけ   作者: 夢呂
第十八章【文化祭二日目】
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「翠ちゃんは…」

「ん?」

「後夜祭、誰とペアなの?」

さりげなく、を装って…私は文化祭を一緒に回りながら翠ちゃんに話を切り出した。


「あー、あれ?私はパス」

翠ちゃんは実にあっさりとそう言ってのけた。


「え、出ないの?」

「うんまぁ…興味もないしね」

そこまで言って、私の方をチラリと見た。


「もしかして、誘われたの?一護に」

思いがけず言い当てられて、私はドキリとした。


「…うん」

(なんだろう…罪悪感…?)


「断った?」

「ううん…―――断れなかった…」

私は翠ちゃんの顔を見ることができずにいた。


「はぁ?――何で?それ早馬先輩知ったらヤバいでしょ」


「それは…」

(それはそうなんだけど…―――)


「でも私、このままだと苦しくて…一護くんから逃げてばかりいても何も解決しないと思って…だから」

(私は、私の出来ることを…―――)


「一護くんと、きちんと話したいの」

翠ちゃんの顔を見て、私ははっきりと告げた。


翠ちゃんが呆れながら口を開きかけたその時ー―――。


「一護って、誰?」

翠ちゃんではないその声に、私は驚き振り返る。


「一…琉…」


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