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不登校児ってめんどくせぇ

作者: 瞬華

不登校の友達について私の想いを書いただけのものです。

「お前の友達の事なんて知るか!」と言う人は読まないでください。

同じような友達がいる人は共感できるかもしれません。

私には不登校の友達がいる。

実にめんどくさい。


家が近いから毎日プリントを持って行く。

不登校になる前から仲が良かったから、そこは気にしてない。

じゃあ何を気にしているかって?


「学校に行こう!」

といつも言っているのに嫌としか言わないのだ。


まぁ、嫌なのは分かる。

でも理由を教えてくれてもいいじゃないか。

今まで永い付き合いしてきたんだから、もうちょっと信用してもいいだろ。

本人は、

「行っても何も変わらない」

とか曖昧なことしか言わない。


変わるとか変わらないとか正直言うとどうでもいいだろ。

ようはめんどくさいだけだろ。

毎日家でごろごろしているせいでどんどん太っていく。

そんな姿もう見たくないのに。


私も学校に行ったからって何かが変わるとは思っていない。

別に学校に行かなくても大人にはなれる。

就職大変だけど。


でも人間は少なくとも小さな変化を起こすものだと思う。

何が変わるかなんて分からないけど、学校に通わないと変わらないことだってたくさんあるかもしれない。

それを伝えようと必死だけど、なかなか伝わらない。


びんせん七枚かけて想いを伝えても無理だった。

修学旅行に誘っても無理だった。

遊びに誘う時は来てくれたけど。


ここまで一生懸命にやっても、首を縦に振ろうとしない。

頑固で世間知らず。

イライラして仕方ない。


学校の先生には、お前があいつの心を開いてやってくれとか厨二病みたいなことを言われている。

私に出来ることなんてもう全然ないのに。


じゃあなんで私は見捨てないのだろう。

そんなこと、ちょっと考えれば答えなんて簡単に出る。

私が寂しいだけだ。


友達はいる。

でも本心で接している訳じゃない。

成長していくって怖い。

どんどん黒い感情が生まれていく。


でも、不登校の子とは裏表なく自然に話すことが出来る。

小さい頃からの付き合いだからだろうか。

このことは手紙にも書いて渡した。

返事は苦笑いだったけど。


なんとなくだけど、向こうも私を必要としている気がする。

依存している訳ではないけど。


そんな関係を壊すことは出来ない。

でも学校には来てほしい。

もう一人で通学路を歩くのは嫌だから。


どうすればいいんだろう。

自分の想いだけをバシバシぶつけても、信用をなくすだけ。

このまま甘やかす訳にもいかない。

本当にめんどくさい。


自分の無力さに腹が立つ。

友達一人救うことも出来ない。

本当に学校に行かせたいなら、関係を壊してでも説得すべきなのかもしれない。

そんな勇気はどこにもないけど。


きっとその子のことはいつか忘れるんだ。

今見捨てたって私が責められることはない。


でも、ここで見捨てたらあの子は本当に支えを無くす。

自殺だって考えるかもしれない。

それで後悔するなんて絶対嫌だ。


だから、せめて同じ学校に通うことが出来る今だけはそばにいてあげたい。

説得だって、いつかは成功するかもしれないし。

めんどくさくてもやるしかないんだ。

生きてさえいればなんとかなる。


あの子が私の想いに気付いてなくても、私はあの子がちゃんとした未来に進めるように手助けするしかない。


いつかあの子が私に笑顔で感謝しに来たら、

「おせぇんだよ!ばかやろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

と言ってやる。

とりあえず頑張る。

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― 新着の感想 ―
[一言] 一時期不登校になったことがありますが、 仲の良かった子が毎日家に来ては「学校に来ようよ」と言ってました。 隠していたつもりかもしれないけれど、上から目線の態度はわかります。『問題児』になって…
[一言] >でも、不登校の子とは裏表なく自然に話すことが出来る。 不登校の理由も教えてもらえないのに? そりゃ相手も苦笑するわ。 これは本当に「行っても何も変わらない」かもな。
[良い点] 人を救う事は本当に難しい事だと思います。それを学生の身で実行しようとするのは、凄い事だと思いました。 [一言] 話を聞き入れてくれないのは、信頼関係が出来ていないからだと思います。それは文…
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