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8 坂の上のロリババア
翌日の早朝。
私はロッコと共に、カグヤヒコの神が祭られている『ヤヒコ神社』を訪れた。
大鳥居を抜け、なだらかな山道を登った先に、その神社はあった。
四方を鬱蒼とした森林に囲まれている境内の中に入ると、一人の女性が境内の石畳を箒で掃いている姿が
目に入った。
白地の着物とたけの短い朱色の袴姿の上に白のエプロン。まるで、どこかのコスプレ喫茶の店員のようないでたちだった。
「・・・女王の、遣いの子、じゃな?」
此方から声を掛けるより先に、私たちの来訪に気が付いたカグヤヒコは、箒を足元に置くと、とととっと小走りで近づいて来た。
「カグヤヒコ様、私たちは・・・」
用件を話そうとすると、カグヤヒコは私の胸に助走をつけて飛びついてきた。
「ぶ! ちょ、神様?」
「うむうむ、遠路はるばるよく来たのぉ! おぬしら、朝餉はまだじゃろ!?すぐに支度するゆえ、ちぃと待っておれ。」
「は、はぁ・・・。」