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掌編小説

ロールシャッハ・テスト

作者: 斎藤康介

 黒い染み、深淵が僕を見ていた。その表情から感情を読み取ることができない。嫌な顔だった。見るだけで不愉快になる。

 相手が無言であることが腹立だしく、自分でも訳がわからないままに怒鳴った。信じられないほどの暴言だった。差別的で、暴力的で、野蛮じみたものだった。スマートさのかけらもない。しかし、一度解き放たれた言葉はとまらず、自分の口から心から溢れ続けた。息をすることも辛くなり、目には涙が溜まったが、それでも深淵は表情ひとつ変えずに僕を見ていた。

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