あの世にて2回目、ゴブリンとか嫌過ぎるだろ。
次眼が覚めた時は予想通り……爺さんが目の前に居た
なので思いっきり殴る事にしたんだけど。思いっきり避けられた……
『いきなりそれはないだろう』
「いやいや……言ったじゃん、殴るって」
まぁ、殴れるものならなと言ってたがな。
避けられると余計に腹が立つわ。
「んでさ、俺が死んでから何年経過してるんだ?」
正直、俺が死んだ後の事がすごい気になる。
ラキ達は大丈夫だろうか……
元気でやってるかなぁ?
『んー……30年程が経ってるな。亜人、コボルトやゴブリン達と戦いながら徐々に生活圏を広げてるぞ』
そうか、もう30年経ってるのか早いな。
『今、この世界で一番でかい人間の居る場所はお前が居た村だな。人口も5千に届きそうな勢いだ』
は? 30年で5千?
5倍とはまた……
「増えすぎじゃないか?」
『他の場所から流れ着いたりしてるしな。 未開拓の場所から来る奴等もいるからだろう』
なるほどな……確かに多いわけだ。
……俺が居た村が一番でかい?
『ああ、鉄製の物が作られるようになってな。 ちなみに、カリブスは引き抜けないらしくてな、今もあの場所に刺さったままだぞ』
カリブスが抜けないってのはなんでだろう?
『さて、今回もダーツの矢でいいかい? それとも何か希望はある?』
そうだな、少年時代に使ってたパチンコもどきでいいかな。
『了解。 じゃあ次の転生先を決めてくれ』
神が言うとダーツの矢が手の中でモニョモニョと動き始める……かなり気色悪い感触だ。
程なくして初陣の時まで使っていたパチンコが手の中に納まっていた。
おー……懐かしいなぁ……これで鳥とか撃ち落したっけか。
『それってかなりすごい技術だよなぁ……』
当てるまでにかなり努力したからな。
さて……今回は何があるのかなぁっと……
異世界版ルーレットを見てみる。
えーっと……人間が半分ぐらい埋まってるな。
『ラッキーだな、確立変動おきてるな!』
なんだそれは。
他には……ゴブリンとコボルトまであるじゃねーか!? それになんだ、ジャイアントアント?
『体調2メートルぐらいの蟻だな、人間や亜人族を好んで食べる奴等だな』
なんか、徐々に物騒になってないかこの世界。
『つい、魔が差しちゃって……』
もう何度目かわからないけど、この神だめだ。
どうして俺はこいつを殴れないのだろうか?
神様お願いですのでこの爺さんを殴らせてください、お願いします。
『神なのでお断りします』
そうだった……こんな奴が神でいいのか……
『成り立ってるからなんとかなるさー』
あー…もう本当やだこの世界。
『今はどこの世界にも属してないけどな? というか詰まってるから早くしろよ……』
あー…そうだな、そうするか。
人間来いー!
『ゴブリン来い』
神が不穏な言葉を吐いたが今回も人間の所に止まった。
ざまぁみやがれこんちくしょう!
『っち……今回も楽しんで来いよ~』
また人間の生活を送れると思いながら意識が遠のいていった。
どんな世界になってるか楽しみだ。