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転生ルーレット  作者: 秋葉 節子
転生一回目
3/74

老いるのは早い気がするわけで。

 転生してから気付けば25年。

前世より長生きしてるんだよなぁ。

楽な生活じゃないけど、充実してるよなこれ。


 ちなみに今俺は用心棒の頭領をしてるわけで……

なんで頭領なんてやってるかと言うとだ。

2年前に親父が病死したからだ。

まさかコロッと死ぬとは思ってなかったなぁ……

滅茶苦茶おお泣きしたんだぜ?


 と、まぁ……親父が死んだので俺がその後を継ぐことになった。

後子供も4人程出来た。

今年で8歳と5歳、3歳、1歳ぐらいだと思う。

大きい順にラキ、リキ、ルキ、ロキだ。

俺がレキだからラ行で攻めてみた。

簡単だしな。


 にしても、あれだな……子供って可愛い。

これは親にならんとわからんものだなぁ。

最近ラキが生意気になってきたけどな。

後数年もすれば初陣かと思うと心配でしょうがない。

絶賛親馬鹿中って事だな。


『親父、村長が呼んでるよー』


 噂をすればなんとやら、ラキが呼びにきたようだな。

本当に可愛いと思う。

いいな、子供って……


『老けたなぁ』


 うるせぇ、可愛いものは可愛いんだよ。


 村長ってのは数年前に用心棒として俺達を雇うと言った村人Aだ。

いつのまにか村長になっていたんだからビックリだ。

今では良き家族としてやっている。

その村人Aの娘が俺の嫁さんだってのも笑える話だと思わないか?


『……』


 俺が話しかけた時は反応しろよ。


『リア充死ねばいいのに』


 なんだその突っ込みは。

というか、お前は本当神なのかと。


『神だな、ついでにお前は神の暇つぶし役だ』


 うぜぇ、やっぱこいつうざいわ。

っと、そうだ話聞きに行くんだった。






-=Ξ=-=Ξ=-=Ξ=-





 話を纏めよう。

そろそろ村を大きくしようという話だった。

現在総人口は500人前後。

この辺では一番の村だ。

食料も周りに配るぐらいには余裕がある程の自給率。

家の技術も上がっているというか、いままで屋根が藁だったが、色々試行錯誤の結果全て木材で作る事が出来るようになった。

勿論風呂完備!。


『一部だけ文明が高いよな』


 好きにやらせてもらってるだけじゃ。

風呂は汚れを取るだけではなく寛ぐ場所だという教えも浸透していった。

んで、村の規模を大きくかぁ……

確かに……このままではちっとばかし狭いか。


「じゃあ、大きくするとしてだ、周辺の町とも連絡が取りやすいように街道を整備しよう」


 街道と言っても獣道みたいなもんだけどな。

草原を人が多く歩き続けた結果踏み荒らされて草が生えなくなったってだけだし。


「整備ってどうやるんだい?」


「何、平べったい石を探して凹凸おうとつが出来ない様に整備すればいいだろ」


 村長はよくわかってないようだな。

とりあえずは村の中を石畳にして村の風景を綺麗にしていくべきだろう。

出来れば柵を木製じゃなくて石製にしたいんだよなぁ。

アスファルトってどうやって作るんだろう。


『あいよー』


 またなんか聞こえた。

突如大きい地震が起きた。

なるべく村から非難させ草原に固まらせる。

程なくして地震は収まったんだが……


 神の仕業か?


『うむ』


 どうゆう事? さっきの『あいよー』ってなんだよ。


『それは後でのお楽しみ』


早く言えよ……まぁいい、損傷した場所等を色々調べ補修しに行く。

ついでに村の拡張について色々案を出していこうか。






-=Ξ=-=Ξ=-=Ξ=-






 数日後、次男のリキがとんでもないものを発見してきた。

アスファルトだ。

北にある洞窟。

昔に山賊を倒した場所だな。

その周辺に気分の悪くなるような臭いの黒い池が出来てると言ってきた。

リキに連れられて向かうとガソリンの様な臭いが充満していた。


『どうだ? 常温より少し暖かくしてあるから半固体だぜ?』

 

 俺アスファルトの使い方わからん。


『それは予想外だった。じゃあ、ちょっと温度あげておくから固まる前に持っていって石畳の道路に誑し込んどけばいいんじゃね?』


 とりあえず、今はそれでいいか。

数年後とか数十年後にもっといい方法見つかれば治すだろう。

今回は感謝しておくわ。


『常に感謝しろよ』


 感謝というか、御都合主義と神は同義語だったのか?

これはひどい……以外に何かいう事があれば俺に教えてほしい。

まぁ、それはおいといてだ天然アスファルトが発見されたおかげで

街道を作るのも楽そうだな。

見た感じ少しすれば固まってくれるみたいだ。

ただ、どうやってここから移動させるかが問題だな。


『容器を作って暖めれば液体になるだろう、暖め過ぎると燃えるから気をつけろよ』


 まずはそこからはじめないといけないか。

といっても容器は何がいいんだ? 石でいいんだろうか?


『たぶん問題ない』


 村人に指示してでかい岩に穴をあけてUの字の様な岩を作ってもらった。

そこにアスファルトを流す。ついでに巨大な釜戸を作ってそこでアスファルトを溶かした。

ここで問題が発生した。

アスファルトの臭いで気分を悪くした村人が続出。

俺の子供たちまで気分が悪くなっていった。

これは参ったと急遽場所を村から離れた場所にした。

ついでにこの周辺を石斧等を作るための家を何件か建てる事にもしていく。

今はまだ文明的に無理だろうが、何時かはここを鍛冶屋等が並ぶ区画にしたいなぁと勝手に思って見る事にした。

気分はシ○シティだな。






-=Ξ=-=Ξ=-=Ξ=-






 街道もいくらかの村への道が出来た。

時間的に2,3年ぐらいだな。

俺が纏める村の用心棒も数が増えてきている。

いまじゃ周辺の町の用心簿も刷るほどだ。

ただ、それだけでは手持ち無沙汰になる者も増えてきた。

そして思いついたのが子供の世話から村の用心棒まで何でもこなす請負業者だ。

なんでも屋……つまりファンタジーとかでよくあるギルドだな。

それを家族や用心棒仲間達に言ってみたんだが。

どうやって依頼を受けるのかとか。

報酬を渋ったらどうするとか。

腕もない奴が難しい依頼を受ける危険性とか聞いてきた。

確かにその通りなんだよな。


 


 という事で周辺の村の村長、この村の村長と俺で会議をする事にした。

まず、規則から考えていく事にした。


 一つ、ギルドに所属する者をメンバーと呼称する。

一つ、メンバーになる資格は10歳以上なら誰でも可能。

一つ、メンバーの証明としてギルドメンバーカードを渡す。

一つ、メンバーと依頼にはE、D、C、B、A、S、SSの順にランク付けをする。

一つ、ランクを上げるにはギルドからそれ以上の依頼を預けられると思われた場合にのみあげる事とする。

一つ、ランク以上の依頼を受ける事は出来るが遂行できない場合は罰則として財産の一部をギルドと依頼主へ支払う事。

一つ、メンバーはギルド外での依頼を受ける事を禁止する。

一つ、依頼主側の報酬はギルドへ預ける。

一つ、依頼内容は明確に提示する事。

一つ、偽りの内容が含まれた場合はギルド側から制裁を受けさせる。


 正直、頭がよくない俺やそれ以下の村長らではこれが限界だろうか。

まぁ、穴が見つかったら追々追加していくという事で決まった。

それと簡単な依頼についてのランク目安表も作るとするか。




Eランク、子供の世話や家の掃除等誰でも出来る依頼のもの。


Dランク、野草の採集や草食動物の狩猟等の納品依頼。


Cランク、村から村への護衛やBランクとの共同依頼(後述)等。


Bランク、肉食動物の狩猟と賊の討伐(Cランクと共同でも可能)。


Aランク、山賊以上の討伐。


Sランク、それ以上の脅威の排除。


SSランク、未定。




まぁ、上限を未定にしておけば追々なんとかできるだろうしな。

それと、賊にも強い奴と弱い奴もいるしな、それもランク付けしていこうと思った。


 ついでにギルド内に集団を作る事にした。

ギルドを立ち上げれば知らぬ奴らもギルドに加入するだろうしな。

俺達、元山賊兼用心棒だとわかりやすくするためだ。

ギルドの中で同じ志を持つ者達の集団という事でクランと名付けた。

クランには各々で決めた印をギルドメンバーカードに彫り、それをクランのエンブレムとする事にした。

村長とかはまったく理解できてないから俺の好き放題だ。

独裁だと言われても否定できないから困る。

まぁ、俺の楽しみたいようにしてるだけだからいいけどね!


『本当に好き放題だな』


 好き放題で何が悪い。

という事で、この村を中心に周囲の集落の間だけではあるがギルドが出来た。

管理者兼創立者は俺。

今時代の神だな!

ちなみに、俺はギルドのBランクに置いた。

事実上、今の段階ではBランクが最高位だから。

ついでに古参の奴らもBランクだ俺程ではないが腕っ節もあるし。

そこらの山賊どもでは相手にならないぐらいには腕を持ってる。

ギルド一号が俺ことレキだ。

ギルドで初めてのクランも俺が作った。

全て俺が最初ってなんか優越感に浸れるな……


『傍から見たら気持ち悪い奴だなお前って』


自覚あるからいいんだよ。


『よくはないだろ……』


シャラップ、細かい事を気にするとは神らしくない。


『さよか』


まぁ、あれだな。

俺の好き放題やって良いって言ったのはアンタだしいいだろう。


『うむ、そのまま神らしく好き勝手やってくれ』


なんか、気になる単語を聞いた気がしたが気のせいだろう。

そして、いざ開業という所でまた問題が発生した。

この世界に文字なんてなかった。


『なんという致命的な穴』


じゃあ、俺が日本語を教えていくか……

補足。

文字は木の板に木炭で書いてます。


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