表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

第1話

 


 『ごめんなさい

  東京に行きます

         奈緒子』



 最近流行している、可愛らしいキャラクターがついているメモ用紙にそう書いた。

コト・・・とペンを机に置いた途端、鼓動が早くなっていることに気付いた。


 これから、自分は東京に行こうとしている。16年間住んできた、故郷を飛び出して。

今ならまだ引き返せる。ベッドの中に入って眠ってしまえば、いつものように朝が来て今しようとしたことは誰にもわからない。


 淡いピンクのカーテンをそっと開けると、外はまだ暗闇に包まれていた。暗い空から、真っ白な雪がしんしんと降り続いている。


――――行くなら、今しかない!


 そう思った途端、自分の中で何かが弾けた。

授業道具を詰め込んだ通学用の鞄を背負い、少量の着替えの入ったお気に入りの布バッグを持つ。コートを着てテキパキと準備するが、それは体が勝手に動いてやってくれているような、そんな感覚だった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ