第二話 落書きは役に立つ
※この作品はフィクションです。
大阪府にある名門女子校花園女学院に入学した早瀬凛は探偵部に入部したが、探偵部は人数が少なすぎて何か成果を上げないと解散させられる状態になっている・・・
新入部員歓迎のパーティーが開かれている小さな部室だった。プレハブのドアがこんこんと鳴った。部長が立ち上がり「はいは~い、どちらさまですかっと」と言いながらドアのほうに向かっていき、ドアが開くと生徒・・・中等部の人だった。
「あれ?ゆずはじゃん」
「あ、はるね、あ、どうも初めまして高等部2年1組の桔梗ゆずはです。みなさんにお聞きしたいことがあってきました」
木野先輩の同じクラスの人だったみたいだ。
「まあ、上がって上がって。」
部長にそういわれ革靴をきれいにそろえて桔梗さんは部屋に入った。狭かった部屋がさらに狭くなったので、すこし詰めた。
「で、お聞きしたいことってなに?」
木野先輩が聞くと
「あ、それなんですけど、ピロティーのところに部活の連絡板があるじゃないですか。あれの探偵部のところに不思議なことが書いてあって。とりあえず、メモしてきたんで見てください。」
そのメモが机の上に置かれると皆が顔を寄せ合ってみた。
『如果這能對你們有所幫助就好了。』
「これ中国語…?」
私がボソッとつぶやくと
「中国語じゃないですかね、少なくともハングルでも日本語でもないってのはわかります」
田嶋のかりんちゃんの方が言った。
「これスマホ(この学校では放課後に限り校内でもスマホの使用が許可されている)で翻訳してみたら『もしこれが皆様のお役に立てれば幸いです』ってなってます。」
と木野先輩が画面を見せてきた、確かにそう書いてある。
「私はここにいても何の力にもなれないと思うし、部活抜け出してきてるのでお暇させていただくのですがこれがなんなのかわかったら、教えてください!ありがとうございました」
そういうと彼女はゆっくりと出ていった。
それから2時間みんなでじっくり意味を考えたが全く分からなかった。なので、6時になるし帰ろっかってことでその日は終わった。
次の日
朝の礼拝の前にピロティーによってその落書きを見てみることにした。すでに落書き自体は消されていてオレンジのチョークで書かれていたらしく、その後が残っていた。」
朝の礼拝をして、授業を受けて昼休みを終えて授業をまた受けて放課後にまた部室に行った。
「まってたよん、凛ちゃん?だっけ」
部長が鎮座していた
「凛であってます」
「よかった~間違ったらどうしようかと思った」
靴を揃えて端っこに脱ぎ、中に入ると、部長の横の座布団を部長が手で叩いたから、そこに座ってみた。
「なんで、探偵部入ろうと思ったの?」
「推理小説が好きで、探偵というものに強い憧れを持ったからなんです。」
「いいね、探偵部ってなかなか珍しいでしょ」
「そうですよね。」
そう喋っていると、ドアがノックされた。
「すみませーん。ここ探偵部であってますか?」
そうすると、部長が立ち上がり
「はーい、探偵部です。」
そうすると、部長がプレハブのドアを開けると、図書館司書の先生が立っていた。
「あ、すみません。あの、調べて欲しいことがあって」
「中に入ってくださーい」
部長は、中に入るよう手招きをすると、ゆっくり先生が入ってきたので、私たちと反対側に座った。
そうすると、図書館司書の先生は、傍に抱えていた、書類を取り出して、
「このリストにある本が消えてるんです。」
リストには
『初心者でも良くわかる、絵の書き方』
『ダイイング・メッセージ入門』
(消えてる…?)
部長は、リストを一通り見たあと
「消えてるってどういうことですか?」
先生曰く、貸出状態なわけでもなく、データ上では返却されていることになっているらしい。
「ダイイング・メッセージって、あれですよね、事件の時に死亡した人が、死ぬ直前に残すメッセージのことですよね」
と私が言うと、
「そうそう、さすが推理小説好きだね」
と部長に褒められた。
「私は、また今から仕事があるので、戻らなければならないのですが、また何か分かったら、図書館が空いている時間は大体図書館にいますので、教えてください。お願いします。」
そういうと、お辞儀をして出ていった。
「珍しいね、1ヶ月に1件くらいなのに」
というと部長は立って、壁に吸盤で付けられた、棚から電気ケトルから、ティーバックの入った湯呑みにお湯を注いだ。
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