〜終章〜素敵な物語よ永遠に〜
どうも藤井雪彦{べこ丸}で御座います。
最後まで元気に書ききれて、ただただ安心するばかりです。
今まで誠に有難くも御愛読して頂いたファンの皆々様には8年間もお待たせ致しました。
本当に申し訳御座いませんでした。
ではお楽しみ下さい。
〜終章〜
「エリシオン…ハンドクトリン……安らかに眠ってくれ。お前たちの役目は終わった」
アバンはメグモリの樹のすぐ側にある、神聖ゴンドワナ王国建国記念石碑にエリシオンとハンドクトリンを御供えした。
その石碑の真横にフワァファのお墓がある。
皆は手を合わせ拝む。
ナップルはフワァファのお墓に御花を御供えした。
エキドナが「さぁ、メギドニアに帰りましょう貴方…【暗黒門{ダークネス・ゲート}】」と言い、異空間を出現させる。
ヴァギXIIIはナビン卿に「今までも、今も、そしてこれからも、俺の主は貴方さまであることは変わりない。またいつでも遊びに来ていいか?」と質問すると暗黒門の前に立つ。
ナビン卿は「あぁ…いつでも来い。その時は、お前の赤ちゃんが見れるのが楽しみだ」と返す。
「それは安心した。ではさらば」
エキドナとヴァギXIIIが暗黒門に入ると異空間が消滅した。
ナビン卿はメシアをお姫さま抱っこして浮遊術で舞い上がると「また来る」と言い残し、飛行して行った。
「わらわたちも浄土帰還致しまする」
「だな、とっくに使命完了したしな。じゃろうがねっ!!」
「あっしらも行くよ。林檎。でしょうがねっ!!」
林檎は「は、はいっ!!白巳ちゃん、浄土に帰るそよ」と、白巳を呼び、腕に絡ませる。
皆が言い合い、ナップルは、たまらず「ねぇっ!!♡姉さまたちもゴンドワナで一緒に暮らしましょうっ!!♡ねぇっ!!♡」と叫ぶ。
パインは「ナッ……プル……この期に及んで見苦しいですのっ!!貴女には最愛の殿方がずっと常に付き添っておりまするっ!!浄土帰還っ!!」と叫び、白い彗星となり、空高く上昇してゆく。
他の皆も揃って「浄土帰還っ!!」と叫び白い彗星を追い掛けて橙、紫、桃の彗星が空高く上昇してゆく。
そして彗星たちは天空を突き抜けて大気圏を突破して、遥か彼方、大宇宙に遍く神秘の世界。
極楽浄土へと突き進む。
「姉さまぁ…♡」
アバンは「君らしくないよ。さぁ、ちゃんと大地に立つんだ」とナップルを励ます。
「はいっ♡」と言い、ナップルは立ち直り、大地に立つ。
そして、御互い手を繋ぎ、アバンの母親マリアとクリシュナの待つ王宮まで一緒に仲良く駆けて行く。
「私はアスに連いて行くっ!!♡」
これからも様々な困難が2人の前に現れるかもしれない。
だが、きっと乗り越えられるはず、2人の愛のチカラで。
今日も良き晴天。
御日さまは2人を眩しく照らすのだった。
〜fin〜
最後の最後まで御愛読誠に有難う御座います。
深く深く感謝申し上げます。
では、さようなら。