表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

2

西端の住人が出てきたが、少しの間の後、何か言いながら部屋に戻った。

これまで五部屋とも同じ展開だ。

予想通り、その隣のドアが叩かれた。

すぐに住民が何か言いながら出てきたが、ドアを開けた途端に静かになった。

そして部屋に戻る。

その隣のドアも叩かれ、まったく同じことが起こった。

――となると、次は……。

ドアが叩かれた。

俺の部屋のドアだ。

迷った。

出て見るかどうかを。

しかしドアは止むことなく叩き続けられている。

どうやら俺が出るまで終わりそうにない。

このままではうるさいし、それに近所迷惑でもある。

俺は意を決してドアを開けた。

するとそこにいた。

全身血まみれで、下半身がなく上半身だけの女が、宙に浮いていたのだ。

――!

女と目が合った。

すると女が笑った。

「あら、あなた、私が見えるのね。私が見える人とは初めて会ったわ。やっと会えたわ。嬉しい。もう二度と離さないから」

女はそう言うと、俺に抱きついた。



       終

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
∀・)ドアを叩く強烈な音が強烈なフリでしたね。でも最後のそれはその期待を裏切らないホラーでした★★★★★彡
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ