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ぼくらのこの世界は、猫の肉きゅうだった。

作者: 水然天
掲載日:2024/09/08

え、どうして。ニクキュウと思うのだが、衝撃的な研究発表から早5年が経つ。あの発表もどうかと思うところはあるのだが、おっぱいがポロリしそうな水着のキャンペーンガールが目メソスブックのショート動画でかわいい踊りを繰り返しループで流してるだけ。

それなのに、305億回再生って。2〜3日で

稼げる数字じゃなかったけど。最後の場面が

なによりも僕たちを驚かせた。

ふとした動画の1秒が、猫のニクキュウに宇宙が存在していることが証明された瞬間だった。

動画を投稿した、猫耳小耳さんは、初投稿だった。投稿後、1時間で1億回再生数突破し、あらゆるメディアが報じはじめるまで、ものの数時間であった。

最もこの日の1日で人生ではなく、猫生といえばよいのか。今頃、この時代に、タマという名前は無いだろうと思わせる、かわいい子猫のタマ。そのすべてが変わった。


このタマのニクキュウに、宇宙が存在していることが動画で記録として残されていたのだから、まさに驚きである。

いまはAIが動画投稿を解析し、動画のキャプションを付けてくれて、自動的にサムネイルが生成される訳なのだけれど。


些細な30秒のかわいい仕草でもなんでもない。猫の生活のどうでもよい場面の切り抜きで、猫が前足を振り上げただけだった。


それが猫のニクキュウに宇宙が見つかったというセンセーショナルなニュース動画に切り替わってたのである。


投稿した本人も、まるで事情がわからず、面食らってしまい、なんのことかを理解するまでに、混乱しその場で卒倒したらしい。


しかし、猫のニクキュウこそが、宇宙である、という事実がわかったからといって、何かが変わる訳でもなかった。


宇宙は、猫のニクキュウに内包されており、宇宙の外縁には何があるのか。

果たして、どのような仕組みで宇宙が構築されているのか。すべての答えが、得られる結果であった。


猫のニクキュウって、実際に触って確かめてみると。案外ぷにぷに、としてて。なんとも気持ちのいい触り心地というか、弾力が絶妙過ぎて、涙が出てしまう人もいるくらいの、インパクトがあるのは周知の事実である。


そこに加えて、宇宙があるなんて、なんてことなのだろうか。


宇宙を旅してみたいだとか。宇宙の果てまで行くには一生の時間では、たどり着くことは不可能だからロマンがあるとか。自然界における最大の謎であったが、たった一瞬で、簡単に理解できてしまった。


なんでタマのニクキュウにあるのか、などという無粋な意見は、野暮だから、この際、無視しておこうと思う。


ニクキュウの神秘が証明されただけでも、この場は良しとしたい。


タマはあれからどこか旅に出ていってしまったらしい。


そもそも、タマは猫であったのだろうか。

神が遣わしたものだったという話もあるが。


ようやく、バスが目的地に到着したので。

ここでお開きにしよう。




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