ラノベであるあるのことを小説にしてみた~小説家になろうの王道パターン~
俺は普通の高校生。陰キャでどこにでもいる男子である。そんな俺は今日、トラックに引かれて死んでしまった。そして、今は天界っぽいところにいる。
「うわー!天界って本当にラノベっぽい場所なのかー!」
俺は、死んでしまったことを悔やまず、喜んでしまった。なにせ、俺はラノベの主人公のように『前世は目立ちませんでした~』みたいな性格をしていたため、この世に未練はない。あるとすれば、最新作のゲームを全クリできなかったことくらいだ。
「ふふ。貴方が今日のお客さんね。それにしても随分と若いわね。」
白い肌の美形な女性が可愛らしく近づいてくる。恐らく女神だ。
「貴方に魔王の討伐を命じます。」
「ええ!俺が、ですか?!」
「はい!魔王を倒した後は自由に過ごしてもらっても構いません。」
なんともラノベらしい。ならば次は…。
「貴方にチートをあげます。上級魔法、鑑定魔法、転移魔法、回復魔法、状態異常無効、魔族特攻、火水土風氷電光闇属性獲得、耐性。これだけあれば魔王と戦えるでしょう。」
「え!こんなに?!」
「はい!ちょうどファンタジーな世界が好きな人が来てくれてよかったです!」
「あはは…バレてました?」
やはりチートが貰えた。俺のラノベ情報だと、これから中世ヨーロッパ風に住んでいる人間に転生する可能性が高い。俺は迷わず女神に聞いてみる。
「あの、転生先は中世ヨーロッパ風のところですか?」
「よくわかりましたね!」
「おお!!それじゃあお願いします!」
やはりラノベっぽい展開である。次第に地面は白く明るくなっていき、俺はそれに見とれている間に意識を失った。
「んーんん。」
俺はベッドの上にいた。「は!」とベッドから飛び降りると、そこにはメイドが立っていた。
「目覚めましたかぼっちゃま、お食事の時間でございます。すぐに食堂へ来てください。」
メイドは俺に向かって一礼すると、すぐ部屋から出ていった。どうやら俺は、貴族に転生したようだ。
「さてと、」
俺は部屋に置いてあった鏡を見つけた。
「ラノベの主人公っぽい見た目がいいな。」
ラノベの主人公といえば、黒髪黒目キャラだ。さっきからドキドキが止まらない。そっと鏡に目をやると、予想通り黒髪黒目キャラだ。しかも短髪という、まさに主人公である。
学校では、
「うわーすごい!全属性使えるのって賢者かよ!」
「えへへへ!」
「ステータスがカンストしている、だと…」
「そうなんですよ!あはは!」
魔王を倒すと…
「「勇者が魔王を倒したぞー!」」
「「宴だぁぁぁぁ」」
俺とパーティーメンバーの女の子たちは、本当に魔王を倒した。俺たちは馬車で街まで送ってもらう際、大勢の人たちが俺たちを迎えてくれた。
「もおー!勇者様ったら!」
「いやぁ、ねえ!」
「あははは!」
その後、俺は女子たちと一緒に過ごし、ラノベっぽくハーレムを満喫しましたとさ。




