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呪自術  作者: 積木くずし
2/5

お昼の番組

グゥー


京乎と話した後、そこまま横になって、二度寝していたらしい。流石に腹が減って目が覚めた。


ご飯が…ない…

そういえば、母さん今週は早番で忙しいって言ってたもんな。

とりあえず、そうめんでも茹でて食べるか…


テレビを付けると、平日している主婦向けの番組が流れる。

視聴者の悩みを電話で聞いて、コメンテーターが一刀両断する企画。ターゲット層から内容は旦那の浮気、姑問題、子供の反抗期など様々だがどれも俺には無縁の話。何が面白いのか理解できない。

この番組、夏休みのお盆期間中だけ怖い話のコーナーを設ける。

そういえば雅紀と京乎と3人でよく観ていたな…。

中学に上がる前までは…。

 

雅紀の家は、うちの裏側にある。

家の脇を通り抜けてよく、裏口からお互いの家を行き来した。都市伝説や怪談は雅紀のお母さんが好きで、彼の本棚にはそういった類の本が多かった。部屋を暗くして、顎に懐中電灯を当てながら朗読会をする。怖がる京乎を見るのが楽しくて仕方なかった。


2、3年前のことなのに、すごく昔のことの様に懐かしく思う。


これはラブレターなのか…?

下駄箱に入れられていたという紙を見ながら、俺は考える。




7月28日午前2時にタイムカプセルを埋めた場所で待っています。             相原 雅紀




男のくせに、女子のような几帳面にバランスのいい小さい文字は昔と変わらずだ。

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