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アンドレア戦域88 帝国近衛兵団20

エランとハル少将の会談。

 エリー機動大隊現地配備、14日目午後。

 エリー達が、バレット市を出てから34時間ほど経過している。


 ここはアンドレア共和国首都、ニュードレアの外交施設内。

 エランは椅子に座りハル少将を待っていた。両隣にはトッドとモニカが座っている。

 ドアがノックさてドアが開くとハル少将が入って来る。そしてテーブルの反対側に来て頭を下げる。

「エリーさん、どうもお待たせして申し訳ありません」

 そう言って少し考えて言う。

「失礼しました。連邦国軍参謀本部、作戦部長をしております。ハル ラッセルと申します。よろしくお願致します」


 ハル少将はついて来たレベッカを見て頷く。そしてレベッカはハル少将に耳元で何か囁いている。レベッカはドアまでさがり施錠をした。

 レベッカは言う。

「安全は確保されています。ブライアン師団長でも破れない結界を張っていますので大丈夫です」


 ハル少将は微笑み言う。

「エラン様、ようこそ! おいでくださり感謝致します」

 そう言って深く頭を下げる。


 エランは立ち上がり頭を下げて言う。

「エランです。初めてお目に掛かります。今後とも宜しくお願いします」


 ハル少将はエランを見て微笑み言う。

「姉妹といえ、少し似過ぎですね。失礼だと思いますが」

 そう言って握手を求める。

「エラン陛下、よろしくお願い申し上げます」エランとハル少将は握手を交わして頭を下げる。


「それではお座り下さい」ハル少将が言った。そしてエランはゆっくりと椅子に座る。それを見てトッドとモニカも椅子に座った。

「あら、トッドさんもこちらへ来たのね」

 トッドはハル少将に敬礼して言う。

「はい、エリー様の護衛ですから当然です」

 

 ハル少将は視線をトッドからエランに移して言う。

「このお話は連邦国の方針とは関係ありませんので、最初に申し上げておきます」

 そしてファイルをカバンから出してテーブルに置いて開いた。

「これは今後の計画が書かれています。我々、有志一同はエラン陛下にご協力致しますが、当然見返りは必要ですので、ご理解のほどお願いします」


 エランはファイルに目を通して頷き言う。「はい、理解しましたが、直ぐに了承出来るものでは有りません」

 ハル少将はエランを見つめて言う。

「エラン陛下は、失礼ながらお噂は伺っておりますが、私の見たところ聡明なお方とお見受け致します」

 エランは一瞬嫌な顔をしてハル少将を見て言う。

「エリーと同じように思われても困りますよ。私は妹のようには出来ませんから」


 ハル少将はエランに微笑み言う。

「それは違いますよ。エラン陛下は帝国の皇帝なのですから、そのお力を貸して頂きたいのです。どうかよろしくお願い致します」そう言ってハル少将は頭を下げる。


 エランは椅子から立ち上がり頭を下げる。「少し考えてもよろしいでしょうか?」


 ハル少将は微笑み言う。

「時間はあまりありませんよ、時間が経過すれば・・・・・・、ええ、明日までなら、ですが代替え案はありませんのでよろしくお願いします」ハル少将は立ち上がり頭を下げる。そしてファイルを閉じてカバンの中へしまい込んだ。


 ハル少将はレベッカを見て言う。

「レベッカさん、もう結構ですよ」

 レベッカは頷き周囲を見て言う。

「問題はありませんでした。それでは解除します」

 

 ハル少将はエランを見て言う。

「エリーさん、夕食でもどうですか?」


 エランはハル少将を見て少しためらい言う。「夕食は食べたいのですが、帰らないとダメなのです」


 ハル少将は少し寂しそうな顔をして言う。「そうですか、それは残念です。予定があるのならしょうがないですね」


 ハル少将はエランに頭を下げて言う。

「それでは、私は失礼します。連絡をお待ちしています」そう言って部屋から出て行った。


 エランはトッドを見て微笑み言う。

「しかし、妹の周りには優秀な者が沢山いますね。羨ましい限りです」そう言ってため息を吐いた。



◆◇



 ここは帝都、ドール市中央部の皇帝居城ドール城内、摂政執務室。

 

 摂政アイクルはソファーに座り、プリムス中央省情報局長を睨みながら言う。

「君は、何をやっているのか?」


 プリムスは視線を逸らし言う。

「申し訳ありません。現在、総力を上げて調査しております」


 アイクルは苛立ち声上げる。

「ヤルトの件と今回の件、諜報は何をやっていたのですか! 軍の情報部もそうですが諜報も役立たずですね。何のために機関員が潜っているのですか? いざという時ためでは無いのですか? まさか観光をしている訳では無いですよね」


 プリムスは頭を下げて言う。

「しかし、アンドレアがまさかすでに連邦国と手を結んでいるなどとは把握しておりませでした。申し訳ありませんでした」


 アイクルはソファーから立ち上がり言う。

「しかし、近衛兵団飛行艦隊があんなに簡単に撃破されるなどとは予想外でした。連邦国軍の特別機動部隊は強力だと改めて実感しましたよ。しかも部隊がふたつ存在することもね。情報局長どうですか帝国はこの戦争、勝てますかね?」


 プリムスは怯えた顔をして言う。

「はい、ここでは情報分析が正確に出来ませんのでお答え出来ません」


 アイクルは呆れた顔をして言う。

「ヤルト重工業地帯をやられ工業生産力7割低下。そして今回、航空戦力8割減。さらに皇帝陛下は行方不明に・・・・・・、この1か月の出来事ですよ」


 アイクルは少し微笑み言う。

「短期決戦のはずが、このザマですか。もう選択肢はあまりありません」


 アイクルはプリムスの肩を叩いて言う。

「この1か月が勝負です。中央軍には指示は出していますが、あなたもしっかりお願いしますよ」


 プリムスは頭をを深く下げて言う。

「はい、全力を尽くします!」


 摂政アイクルは微笑み言う。

「もう失敗は許さないですよ。もう余裕はないのですからね」そう言って執務机に座り書類処理を再開した。

 そしてプリムスは頭をを再度深く下げて執務室から出て行った。



最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます! これからも、どうぞよろしくお願いします。

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