表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
80/468

アンドレア戦域73 帝国近衛兵団5

アンドレア魔導師団長、ブライアン少将との面会

 北部戦線、エリー機動大隊現地配備、13日目午前中。


 エリー達が、バレット市を出てから5時間ほど経過している。


 帝国近衛兵団飛行艦隊との戦闘は、呆気なく終わった。帝国近衛兵団飛行艦隊は、ランカーⅡ攻撃機3機による爆弾攻撃で半数以上数を減らし、エリー達による魔導徹甲榴弾ライフルの遠距離攻撃を受け、なすすべなく、ほぼ地上に叩き落とされた。飛行して帰還出来たのは2隻ほどであった。戦闘は完勝である。

 

 現在、エリー達はアンドレア国境防衛隊、司令部司令官室にいる。エリーはソファーに座りクッキーをかじって幸せそうな顔をして言う。「なんで私がここに呼ばれるのですか? ハル少将なら理解出来ますが、私はタダの少佐ですよ」

 6人掛けのテーブルには奥からエリー、ハル少将、レベッカが座っている。


 司令官室のドアがノックされる。ハル少将が声を発する。「どうぞ、お入り下さい」

 ドアが開き黒コートの将官らしき男が入って来る。部屋に入るとエリー達のほうに頭深く下げる。


「この度のご助力・・・・・・いえ! 帝国軍撃退、誠に有難う御座います!」

 銀髪の細い目の将官はエリー達を見て微笑む。エリー達はソファーから立ち上がり姿勢を正して敬礼する。


 銀髪の将官が再度頭を下げて言う。

「申遅れました。アンドレア魔導師団長、兼大統領補佐官をしておりますブライアン アデルです。今後とも宜しくお願い致します」

 そしてレベッカを見て口を緩ませ言う。

「レベッカさん! なんと羨ましいことでしょう!」

 レベッカは戸惑いの表情をしてブライアン師団長を見た。


 ハル少将がブライアン師団長に頭を下げて言う。

「グラン連邦国軍参謀本部、作戦部長、ハルです。よろしくお願いします」


 ブライアン師団長は手を出して握手を求める。「ハル閣下! この度は尽力頂き大変感謝しております」ハル少将とブライアン師団長は握手を交わした。


 そして エリーを見て微笑むと突然、跪き頭を深く下げる。「エリー様! この度の帝国軍撃退はひとえにエリー様のご活躍によるものと認識おります。感謝の意を受けて頂けますか?」


 エリーは少し嫌な顔をしてブライアン師団長を見る。「ブライアン閣下! そのようなお戯れはご容赦くださいませ」

 ブライアン師団長は更に頭を下げて言う。「エリー様に閣下などと・・・・・・敬称は不要でございます。どうかブライアンとお呼び下さい!」

 エリーはブライアン師団長を見て苦笑いをしている。(このブライアン師団長! 何なの? なんか・・・・・・関わりたく無いタイプなんだけど、やばい人なのかな?)

 エリーはレベッカを見て微笑むと、レベッカは視線を下げる。


 エリーがハル少将を見ると顔が少し嫌な顔をしている。エリーはブライアン師団長に微笑んで言う。

「ソファーにお掛けください」

 ブライアン師団長はエリーを細い目で見上げて言う。「私はエリー様の従者になりたく思います。どうかレベッカのようにお願い致します」そう言って頭を下げる。


「え・・・・・・? 意味が理解出来ませんが」エリーはブライアン師団長を不思議そうに見る。

 

ブライアン師団長が震えて言う。

「私の弟子であるレベッカが認められて、なぜ私はダメなのです」


「あーーっ! 女神の紋章ですか? なぜわかるのですか、レベッカさんは絶対に話せない筈ですが」


 ブライアン師団長はエリーを見て微笑む。「はい、私はタダの魔道士ではありません。レベッカとは師弟の契りを結んでおりましたが、それをが突然切れ消滅したのです。ですが死んだわけでなく、こうして生きている。そしてレベッカは変異して力が倍増している。そうです魔力量から言えば私を超えている! 原因は何かと考えれば直ぐにわかります」


 エリーは嫌な顔をしてブライアン師団長を見て言う。

「ブライアン閣下、貴方は残念ながら私の従者使徒にはなれません。何故かわかりますか? それは貴方の底でうごめくドス黒い大きな力を持っているからです。その力を自覚しているかどうかは知りませんが? なので諦めて下さい」


 ブライアン師団長が落胆した顔をしてその場で床に顔をつける。

「何と、このような・・・・・・!」

 ブライアン師団長は呻き声を上げる。しばらくしてエリーがブライアン師団長のそばに行って囁く。ブライアン師団長は顔を上げてエリーの顔を見て言う。

「はい、尽力致します」そう言って立ち上がり姿勢を正して頭を深く下げた。


 ブライアン師団長は先ほどとは別人のような雰囲気になり言う。

「ハル閣下には、これからのこともあり連邦国軍代表としてニュードリアのほうへ行って頂く事になっております。明日午後にはグラン連邦国使節団と合流の予定ですが、聞いておられますか?」


 ハル少将は顔を強張らせてブライアン師団長を見て言う。

「はい、知っております」

 ブライアン師団長はエリー達を見て言う。

「それでは、昼食をご用意しておりますので、あとのお話は食事をとりながらでよろしいでしょうか?」


 エリーは悲しそうな顔をしてブライアン師団長を見て言う。

「申し訳ありませんが、このあと直ぐに任務がありまして・・・・・・」


 それを聞いてブライアン師団長が落胆した顔をする。

「エリー様がいない! それでは意味がありません!」

 エリーはブライアン師団長を見て思った。(えーーっ! 何言ってんの! ハル少将がいるじゃないですか)


 エリーは直ぐに敬礼して司令官室から出ようとするとブライアン師団長が言う。

「夕食会を準備致しますので、時間をお知らせください」

 

 エリーは直ぐに答える。

「はい、わかりました。任務終了後、連絡致します」そしてエリーは頭を下げるとドアを開けて司令官室から出て行った。


 エリーが部屋から出て行くとブライアン師団長は目を細めレベッカを睨んだ。

「貴女は、私を差し置いて何ですか!」

 レベッカは苦笑いしてブライアン師団長を見る。

「それは、何ですか? エリー様に報告致しますが宜しいのですか」


 ブライアン師団長は顔を下げる。

「いや、レベッカさんすまない。謝るから勘弁して下さい」


 それを見てハル少将が不安な顔をしている。(ブライアン師団長! かなりの切れ者と聞いているが? どうなんでしょう)


 ブライアン師団が2人に言う。

「それでは食事に参りましょう」そうして部屋のドアを開けて2人に即した。

 ハル少将がレベッカの肩に触れて呟く。

「貴女の元上官は得体が知れませんね。私は怖いですね・・・・・・」

 それを聞いてレベッカが顔を逸らして言う。「昔は、私の目標であり尊敬する存在でしたが・・・・・・、今はエリー様ですので問題ありません。あの方は適当にあしらって下さいねハル少将閣下」


 ハル少将は微笑み頷きレベッカと歩き出す。ブライアン師団長は廊下まで出て頭を下げて言う。

「レストランまでご案内致します」そしてエスコートして廊下を歩いて行く。


 


最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ