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北部戦線61 アンドレア魔導師団14

エリーはミリアに会うことを決意する。そしてアンドレアでは不穏な動きが・・・・・・

北部戦線、エリー機動大隊現地配備、12日目夜


 エリー達が、バレット市北部域戦闘後、4時間ほど経過している。


 エリーは、あれから帝国軍の撤退により再度出撃する事は無かった。


 エリーは、特別第三機動連隊本部テント内で、中央テーブルの椅子に座りボーッとしていた。

 ユーリが近づき耳元で呟く。

「えーーっ! それは!」

 エリーは驚いた顔をする。


 ユーリはエリーの様子を見て少し驚いた顔をして言う。

「エリー少佐は、当然把握していたものと思っておりました」


「凄い偶然だね、ほんとびっくりだよ」

エリーはユーリを見て答えた。


 エリーは少し考えて言う。

「ミリアさんに会いに行きたいのですが、どうでしょう?」


 ユーリは少し驚いた顔をして言う。

「え・・・・・・どうでしょう? 真実を知らせるのですか、セリカさん・・・・・・いえモニカさんは会われたようですが、正体は明かしていません」


 エリーは顔を傾けて微笑んで言う。

「ミリアさん壊れたりしないでしょう! 一度会って話してみようと思うだけど、ダメかな?」


 ユーリは少し悲しい顔をして言う。

「エリー少佐は、やはり残酷な方なのですね。私なら知りたく無いです」


 エリーはユーリの顔を見て言う。

「違うよ! 本当の友達になりたいだけだよ」

 ユーリは少し驚いた顔をする。

「友達とは・・・・・・、私には理解出来ませんが」


 エリーは椅子から立ち上がり水のボトルを取り口をつける。そして〈コクコク〉とボトルを半分ほど飲み言う。

「ミリアさんは、大切な人だよ! 出会ったのも助けたのも運命なんだと思うんだよね。女神の導きと思うんだよ! だからユーリさんわかってよ」


 エリーは思った。(ミリアさんには、絶対会わなければならない。たぶん助けたのもセレーナの意志だ。最終的に女神スキルを使ってもでも・・・・・・)


 ユーリは少し機嫌が悪そうな顔をしている。しばらく沈黙してからエリーの顔を見て言う。

「良いでしょう! 手配致します。しかし、ミリアさんの理解は得られるとは思いませが、宜しいのですか?」


 エリーは微笑んで言う。

「ええ・・・・・・ありがとうございます! 今からでも良いですか?」


 ユーリはエリーの顔を見て言う。

「はい、手配致します」


 そう言ってユーリはすぐに本部テントから出て行った。


 ユーリと入れ替わるようにジェーン連隊長が本部テントに入って来た。

「エリー少佐! どうしたユーリ少し慌てていたが?」


 エリーはジェーンを見て敬礼する。

「いえ、なんでもありません」

 ジェーンはエリーを見て嬉しいそうに言う。

「私のラムザⅣは良いぞ!」


 エリーはジェーンに微笑んで言う。

「あゝ、偽物レンベルですね」

 ジェーンが少し悲しい顔をする。

「お前のためにと思って、こちらは頑張ったのだぞ」


 エリーはジェーンの手を握って言う。

「それは聞いていますが、連隊長の趣味ではないのですか?」


 ジェーンは瞳を開いてエリーを見て言う。「お前は酷い奴だな」


 エリーはジェーンの首に腕を回して頬を寄せる。

「私は、ジェーンさんが心配なのですよ。ハリーさんとは会っていますか? あのようなものに乗れば危険性が増しますよ。お子さんもまだまだ小さいのに無理はしないでください」


 ジェーンは瞳を潤ませ、手でエリーを優しく押し返す。

「お前は、上官にそんな気を使うのか? 昔から変わらんのは良い事だが、今は戦時下だ職務を遂行するだけだ」


 エリーはジェーンを見て少し機嫌が悪そうな顔をする。

「ジェーン連隊長は相変わらず真面目過ぎだよ! もっと気楽に行かないと、昔みたいになっちゃうよ」

 

 ジェーンはエリーの肩に左手を回して右手でエリーの紫色の髪の毛を掻き回す。

「えーーっ!何を」エリーは声を上げた。


 ジェーンはエリーに言う。

「お前とのコミニケーションだろ!」


「あの頃のようなチビ子では無いでしょ!」エリーが嫌そうに言うがジェーンに髪がぐしゃぐしゃにされた。


 エリーはジェーンから体を離し、髪止めを外して髪を手で整えながら言う。

「ジェーンさんは優しい人です。だから無茶はしないようお願いします」


 ジェーンはエリーの肩を叩き言う。

「大丈夫だ! 心配無い、見に行くか、私の新しい愛機を」


 エリーは嬉しいそうに言う。

「ええ、良いですよ!」


 そしてエリーとジェーンは重装機兵待機場へと向かった。



◆◇



 ここは帝国領バーグア市、帝国軍第三軍司令本部、司令官室。


「ブラス参謀、どうだった?」

 マーク中将が執務机に座り参謀士官を見て言った。参謀士官はマーク中将を見て報告を始める。

「はい、参謀部独立特殊機動部隊は帰還機一機、ですがその帰還機体も損傷がひどく廃棄とのことです。よって部隊は壊滅となりました。ジース大佐の機体ですが確認したところ、パイロットの遺体は確認出来ませんでした。また周辺も捜索しましたが発見出来ませんでした。ジース大佐及び、搭乗者ミリア中尉の死亡は現在、確認出来ていません」

 ブラス参謀はさらに報告する。

「独立特殊機動部隊についてですが、中央軍参謀部からは、残り人員は第三軍に編入せよとの指示を受けております」


マーク中将はブラス参謀を見て言う。

「編成は、ブラス参謀に任せる!」

「はい、了解致しました」

 

 ブラス参謀は目線を下げて小声で言う。

「アンドレアで不穏な動きがあるとのことですが」

 マーク中将はブラス参謀を見て微笑んで言う。

「あゝ、私は、いま地方軍の司令官だ! 動ける立場に無い。中央軍が対応するだろう」


 ブラス参謀が少し不安そうにマーク中将を見る。

「大丈夫でしょうか?」

 マーク中将が執務机の椅子から立ち上がり言う。

「大丈夫だ! 中央軍は優秀だからな」

 そう言って振り返り窓の外を見て目を細めた。



 

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます!

 これからも、どうぞよろしくお願いします。

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