表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/467

北部戦線45 再会5


 北部戦線、エリー機動大隊現地配備、10日目夜。

 エリー達が、帝国領に侵攻バレット市郊外に到着してから10時間ほど経過している。

 エリー達は今、バレット市内ブラウン商会の関連施設内にいる。

 

 一階の食堂でエリーは一人椅子に座ってボーとしていた。そこへユーリがやって来た。

「ハル少将には連絡を入れましたが、エリー様からも直接ご連絡をお願いします」


「はい、連絡はするけど詳細は言えないよね! どんな風に言っとこうか?」


「私は、特に言ってませんよ、要件は終わりましたが、今日は帰れませので明日、朝イチ帰りますと伝えました」

 ユーリはエリーを見て疲れた表情をする。

「ユーリさんもう寝なよ、顔が疲れてますよ。警護は心配無いのでしょう」


「はい、一個歩兵中隊で周囲を警戒していますので大丈夫です」ユーリはエリーを見る。

「では、お言葉に甘えて少し仮眠をとって参ります」そう言って頭を下げて食堂から出て行った。


 エリーはふっと息を吐き少し目を閉じて考える。(今日は忙しい一日でした。でも魔力量も魔力制御もここ最近随分上がってきてますが? 何故なんでしょう)

 食堂の入口で声がする。

「エリー様、おやすみにならないのですか」セリカが食堂に入って来た。

「まだ寝ていたほうが良ですよ」

 エリーがセリカを見て言った。


「大丈夫です。エリー様に治癒をして頂いたので随分調子が良いです」

 セリカはエリーの隣の椅子に座ってエリーの肩に手を乗せ顔を寄せる。

「申し訳ありません。こうすると気持ちが良いのです」

 エリーはセリカの髪の毛を優しく撫でながら言う。「これから、ブラウン商会の人間として動いてもらいますので、よろしくお願いします」


「はい、エリー様のために頑張りますのでよろしくお願いします」セリカはエリーの手を取って頬につけながら言った。


 エリーはセリカを見て思う。(私が魔力を通した人はみんなこんな風になっちゃうですが? どうしてなんでしょう! これも女神のスキルなのでしょうか)


 食堂にサラ憲兵軍曹が入ってくる。エリーとセリカの状態を見て怪訝そうな顔を一瞬して言う。

「本日、0530ここを出発しますので、よろしくお願いします!」

「サラさん、了解しました! 少しでも寝てくださいね」エリーはサラ憲兵軍曹を見て微笑む。サラ憲兵軍曹は頭を下げて言う。

「はい、ありがとうございます! お風呂に入ってからにします」サラ憲兵軍曹はそう言って食堂を出て行った。


 セリカはエリーを見て微笑み言う。

「エリー様にお会いした事は、女神ローゼ様のお導きなのでしょうか?」その言葉にエリーは一瞬、機嫌の悪い顔になる。そしてエリーは少し考えた顔になり微笑んで言う。「そうですね、導きかもしれませんね、でも女神ローゼの力は万能ではありませから・・・・・・、なので私がここにいるのです」

 セリカは少し不思議そうな顔をして言う。「女神ローゼ様とエリー様は繋がりが有るのですか?」

 エリーは少し悲しい顔をしてセリカを見て言う。「ええ、深い絆で結ばれていますよ。血を分けた姉妹ですもの。昔、酷い目に遭わされてますけどね。今は少し感謝しています」

 セリカは少し微笑みエリーの瞳を見て言う。「エリー様は冗談が過ぎますよ。いくらなんでもローゼ様と姉妹なんて!」

そう言ってセリカは笑っている。

 

 エリーは優しくセリカの身体を両手で離すと言う。「セリカさん、少し仮眠をとりますので、おやすみなさい」エリーは立ち上がり食堂の入口に向かおうとすると、セリカがエリーの左手を握り言う。「エリー様! ありがとうございました! おやすみなさいませ」そして個室へと向かった。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



 ここは帝都、中央情報局本部、諜報工作部。

「バレット市内にてセリカ少佐、戦死とのことです」ヒルト中佐が悲しい顔で部長に報告する。


「そうですか、セリカ少佐の剣技でも無理でしたか! 貴重な人材をまた失いましたね」部長が残念そうにヒルト中佐に言った。


「現状の戦力構成では、魔女を仕留めるのは困難となりましたね」部長がヒルト中佐を見て言った。

 ヒルト中佐が少し考えて言う。

「やはり、アンドレア共和国に魔法剣士の派遣を依頼しますか?」


 部長がヒルト中佐を嫌な顔をして見る。

「それは出来ませんよ! 摂政様に漏れたらタダでは済みません」


「では局長を上手く使ってやれば出来るのではないのですか? 局長は手柄を欲していますので、上手く乗せれば良いかと」

 ヒルト中佐が部長に微笑み言った。


「そうですね、上手くいけば魔女も局長も潰せるのですね」部長はヒルト中佐を見て少し嫌な顔をする。

「貴方も悪い事を平気で言いますね」


 ヒルト中佐は部長に言う。

「いいえ、私は魔女を潰したいだけです。多くの仲間が犠牲になりました。潰すためならもはや手段を選べる状況ではありません」

 部長はヒルト中佐を見て少し考えて言う。「わかりました。局長を上手く使い、アンドレア共和国に魔法剣士を派遣してもらいましょう。そうすれば事態も好転出来ます」

 ヒルト中佐は頷き言う。「許可が出れば、私がアンドレア共和国に出向きます」


 部長はヒルト中佐を見て言った。

「ですが、局長は引っ掛かりますかね?」

 

 ヒルト中佐は言う。

「貴方はそう言う事は得意なので問題ありませんよ」そう言ってヒルト中佐は部屋から出て行く。



最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ