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北部戦線40 国境侵攻11

 北部戦線、エリー機動大隊現地配備、10日目午後。

 

 エリー達、特三機動連隊は国境より45キロ帝国領内に侵攻していた。


 特三機動連隊はバレット市郊外まであと少しのところに到達している。


 エリーがインカムを押して各中隊に指示を出す。「こちらレッドリーダー! 各中隊に告ぐ! ここより各機動中隊は分散、各歩兵一個小隊編成にて進行せよ!」


 サブシートのハル少将がエリーに言う。

「いよいよバレットですね」

「はい、一応、抵抗に備えておきます」

 エリーはモニターを見ながら答える。


「市内に入るのは、明日0700予定ですので、エリーさんよろしくお願いしますね」

 ハル少将は少し微笑み言った。


「今日は市内に入らないのですね」


「はい、まず3個師団で包囲してからですね。偵察部隊は確認のため本日入れますが、占領部隊は日が昇ってからです」

 ハル少将はそう言って嬉しそうにしている。


 エリーは、レンベルの速度を落としホバー走行からホバーリングに移行、着地する。

 

「ここからは歩行モードで進行します。若干揺れますので、袋を持っておいて下さい」


「袋? これはなに?」

 ハル少将が不思議そうに言った。


「万が一のためです。もし気分が悪くなったら使って下さい」

 

 ハル少将がエリーに聞いた。

「ホバーモードでそのまま行かないのですか? 低速でも走行出来ますよね」

 エリーはハル少将に答える。

「はい、ホバー低速走行は出来ますが、歩兵を周辺に展開している場合は歩行モードが基本です。理由は連携出来ないからです」


 エリーのインカムに戦域広域無線が入る。

《こちら第15師団機動連隊! バレット南東ブロック10キロ地点で敵中隊規模の重装機兵と接触! 交戦突入!》


「今から応援に向かいます」

 エリーがハル少将に言った。

「エリーさん! 必要ないです。このまま進行して下さい」ハル少将がすぐさま言った。

「ですが! 被害が出る前に対応しなければ・・・・・・」エリーがハル少将に言った。


「エリーさん! 戦力は十分に展開しています! エリーさんは先頭なのです。バレットに一番乗りを果たせば良いのです!」

 ハル少将は強めの言葉で言った。エリーは少し寂しそうに言う。

「はい、了解しました」


 エリーは前方1キロ付近に20人ほどの集団を察知する。帝国軍の検問所のようだ。エリーはすぐにインカムを押して特三各中隊に通達する。「こちらレッドリーダー! 前方帝国軍検問所付近に20人ほどの集団を確認! 私がこのまま前進確認します! 各員! 200m後方で待機願います」


 各中隊はエリーの後方で待機する。エリーはユーリの機体を従え検問所に向かう。

エリーはスキルで20人以外潜んでいるものがいない事をすでに確認している。

 検問所には白旗が掲げられ、20人は2列で整列している。エリーは考える。(帝国軍が残っていた? 不思議だけど? 罠なのかしら!)

 並んでいる者達の制服が通常の帝国軍軍服でないことにエリーは気づいて首を傾げる。

 エリーはレンベルの外部スピーカーをオンにして言う。「こちらは! 連邦国軍です! 白旗を確認しました! あなた達に抵抗の意志がないのなら、武器を捨て跪き両手を上げて下さい!」

 20人ほどの集団はエリーの指示を聞いて腰のホルダーから拳銃を一箇所に集め置いていく。そして並んで跪き両手を上げる。


 エリーその状況を確認して言う。

「責任者の方は前にお願いします!」

 そして男がひとり立ち上がりレンベルの前にやってくる。ユーリのラムザⅣは魔導ライフルを他のメンバーに向け警戒している。


 男はレンベルに声を上げる。

「私は、バレット警察のものです! デュークデニスと申します! パレット市内警察で副署長をしております ! 帝国軍撤退により市内治安移譲のため参りました! 全員反抗の意思はありません!」


 エリーはすぐにインカム押し言う。

「了解しました! しばらくお待ちください」


 エリーはハル少将に言う。

「警察みたいですが? 後方から歩兵を上げて確認させます」

 エリーは無線で指示を出した。


 レンベルの前の副署長と名乗った男が跪き声を上げる。

「魔女様のご慈悲に感謝いたします!」


 エリーはそれ聞いて機嫌悪い顔をする。

「魔女って・・・・・・」


 歩兵小隊が、警察官と名乗る集団を確認したが、バレット市の本物の警官だった。

市内には治安維持のため70人ほどの警察官が残っており。私達、連邦国軍が来るまで約1日ほど治安維持活動をしていたとの事だった。バレット市は元々の人口が25万で現在残っている市民は約5万とのことであった。市内で暴動等はなく、平静を保っているとのことだった。


 エリーは感心していた。(どんな敵が来るかわからないのに、市民のために残るなんて、立派な人達だよ)


 ハル少将は、無線回線を開き各部隊に指示を出している。

「エリーさん、市内は安定しているようですが、警備隊と憲兵隊をバレット市内に入れ現状確認させます」ハル少将は安心したように言った。


 それからしばらくして、特三機動連隊は予定野営ポイントに到着した。


 エリー達はレンベルを降りて仮設テントに向かう。後続部隊が次々、バレット市周辺に到着しているようで騒がしくなってくる。ハル少将は作戦参謀、部隊司令官との打合せで別の場所に行った。


「本日はここまでの予定です」ユーリが隣に寄って来て言った。


「トッドさんは、いつ到着しますか?」

 エリーが少し疲れた顔をして言った。

「連絡は受けておりませんが、今日中には到着すると思います」


「ユーリさん、市内に行きたいのですが! どうでしょう」


 ユーリは、エリーの顔見て少し呆れた表情をする。「エリー様、それは無理です! リスクを考えて下さい! 安全が確保されていないのですよ」


 エリーはユーリの瞳を見つめて寂しそうに言う。「セリカさんを死なせたくないんだよ。だから早いうちに手を打ちたいんだよ」


 ユーリは厳し目でエリーを見て言う。

「ハル少将は、エリー様には寛大ですが。これは発覚すれば懲罰ものですよ!」


「うん、覚悟はしてるよ。でも死なせたくないんだよ」


 ユーリはしばらく考えてからエリーを見て言う。「わかりました。ですが段取り致しますので少し待って下さい」


 エリーは微笑んでユーリの手を握る。

「ありがとう! ユーリさん」


 そしてユーリはすぐにエリーより離れて行った。




最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます!

 

これからも、どうぞよろしくお願いします。

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