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北部戦線36 国境侵攻7

 北部戦線、エリー機動大隊現地配備、10日目早朝。

 

 エリー達は帝国軍重装機兵部隊の急襲戦闘終了後、20時間ほど経過している。


 ここは、特三機動連隊重装機兵整備ブロック。エリーは出撃準備を済ませレンベルのコックピット内にいる。そして後部のサブシートには、ハル少将が座っていた。


「ハル少将! 固定ベルト着用願います。それとヘッドギア着用もお願いします」

 ハル少将はベルトロックをする。

「はい、ロックしました」

 

 エリーは手を挙げてコックピットの上にいるボビーに合図する。

「了解だ! 気をつけてな!」そう言ってボビーはタラップを降りる。


 エリーはヘッドギアを装着して固定ベルトをロックする。そしてシステム起動スタンバイボタンを押す。コックピット内の警告ランプが点灯して機体のスピーカーから女性の声でアナウンスが流れる。〈レンベル起動シーケンススタンバイクリア! 起動シーケンス、スタートして下さい!〉


 エリーはコックピット正面パネルを見て確認呼称する。「起動異常アラーム無し! オールグリーンランプ確認! 起動シーケンス、スタート!」そしてセーフティーロックを解除、起動スイッチを押した。

 レンベルの融合炉が起動、高周波モーターの様な音が鳴り始める。モニターを見て各関節稼働部コア、ジェネレータ出力数値を確認する。


「ハル少将! シールド閉めます!」

 エリーはそう言うと、シールド開閉安全装置を外しシールド開閉ボタンを押した。コックピット内にアラームが鳴り響き、シールドがゆっくり閉まっていく。

 エリーが正面パネル確認して呼称する。

「起動完了! 異常警告表示無し! 制御システム異常警告無し! 兵装制御システム連動異常警告無し!」


 レンベルはゆっくりと立ち上がり整備ブロックの外に出る。


 エリーはインカムを押し広域通信回線を選択して言葉を発する。

「こちらレッドリーダー! 作戦本部! 出撃準備完了! 特三各中隊準備良いか!」


『こちら作戦本部! 予定通り0500です!』


「レッドリーダー了解! 特三各員! 待機ポイントに0450までに移動して下さい!」


《特三各員! 了解!》


《特三リーダー一号! 了解!》


 エリーは無線機をプライベートに切替、ユーリに繋ぐ。

「エリーです。ユーリさんサポートお願いします」

『はい、お任せください!』

 ユーリの機体ラムザⅣユーリspecialがレンベルに近付いてくる。


 エリーは顔を後に向けて言う。

「ハル少将どうですか、トイレパックの着け心地は?」

 ハル少将は少し嫌な顔をして言う。

「パイロットはみんな着けているのですか?」

「はい、そうです! でないとコックピットが大変なことになります」

 エリーは澄ました声で言った。

「通常作戦行動中は、固形栄養食とジェル状の栄養剤に最低限の水分を摂ってます」


「慣れないうちは違和感があるのですが、慣れれば普通に馴染みます。今日はハル少将のためにトイレ休憩をとりますのでご安心ください」エリーが少し嬉しいそうに言った。

 エリーはそう言うと左右のレバーを離し、手前にある左右のスペースに手を入れた。機体のスピーカーからアナウンスが流れる〈レンベルパイロット認証システム作動! 認証しました! エリーブラウン確認! シンクロパイロットシステムに移行確認!〉


 特三ベースキャンプ入口前広場に待機していた、30機ほどの重装機兵はそれぞれホバーリングを始めた。

 エリーはインカムを押し言う。

「それでは作戦ポイントまで移動します! 各員出撃!」


 そして、各重装機兵がホバー走行で移動し始める。レンベルとユーリspecialは一緒に並び走行して行く。


 レンベルのサブシートに座っているハル少将が言う。「思っていた以上に快適ですね、これなら普通の車両以上ですよ」


「まあ確かにそうですね。でも戦闘中の加速減速は戻すかもしれませんので、今日は食事を控えめにお願いします」

 ハル少将はすぐに答える。

「ええ・・・・・・、控えておきます」

 エリーはインカムを押しユーリに繋ぎ言う。「それでは速度を上げます! ユーリさんついて来てくださいね」


『はい、エリー様どうぞ』

 ユーリが答えると、レンベルは出力を上げ更に加速して行く。他の特三重装機兵はそのスピードについて行けない。


 エリーのインカムに無線が入る。

『こちら特三リーダー一号! 早過ぎる! 速度を落とせ!』ジェーンからの無線だ。


 エリーはすぐに応答する。

「大丈夫です! ポイントで待ってます」

 そうして、レンベルの2機は重装機兵部隊と離れて行く。



最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます!

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