北部戦線34 国境侵攻5
重装機兵整備士 アナ曹長との交流
北部戦線、エリー機動大隊現地配備、9日目午後。
エリー達は帝国軍重装機兵部隊の急襲戦闘終了後、6時間ほど経過している。
ここは重装機兵整備ブロック、エリーは愛機レンベルの足元にもたれ掛かりアナ曹長に言う。
「どうですか、何か問題ありました?」
アナ曹長は端末で何か確認しながらエリーの方を見て言う。
「問題は無いです! 暇なんですか? エリー少佐は大隊長職務されていますか」
エリーは少し考えて言う。
「みんなが色々やってくれているからね、私のやる事余り無いんですよ」
アナ曹長はエリーを一旦見て言う。
「あゝそうですよね、みんな気を使ってますものね」
アナ曹長の言葉を聞き流し、エリーはレンベルを見て言う。
「撃破マーク追加してくれたんだね」
レンベルの撃破マークは151になっていった。
「はい、追加しました。はっきり言ってエリー少佐に対抗出来るパイロットは国軍にはいませんよ、ユーリ少佐が通常のパイロットなら3桁行くかもしれませんが」
アナ曹長は端末を操作しながら言った。
「アナさんはユーリさん買ってるんだね」
エリーがレンベルの足元の装甲プレートを軽く叩きながら言った。
「そうですね、パイロットとしても指揮官としても適正が高い人だと思います」
エリーが少し寂しそうにアナ曹長を見て言う。「アナさんは、はっきり言うね」
アナ曹長は少し機嫌悪そうな顔をしてエリーを見て言う。「エリー少佐は凄い時とポンコツと思う時のギャップが激しいすぎて、同一人物とは思えないんです」
エリーはアナ曹長に体を寄せて顔を覗き込む。
「アナさんは、私をよく見てるね。レンベルもキチンと見て丁寧に仕上げてくれるしね。 アナさんは本当に真面目だよ」
アナ曹長は寄って来たエリーの顔を見て言う。「持っている人は羨ましいです。私は自分の仕事を一つ一つこなして行くだけです」
エリーはアナ曹長の肩に手を回して言う。
「そうですね、人にはひとりひとりの役割があると思いますが・・・・・・、アナ曹長は自己評価が低いと思いますよ」
「ボビーさんから聞いていますよ、アナさんはこんなところにいる様な人じゃないて」
アナ曹長は少し寂しそうな顔して言う。
「それは違うと思います、私はこの仕事が好きでやってますから」
エリーはアナ曹長に微笑んで言う。
「アナさんが、首都工科大学て聞いた時はびっくりしましたよ」
アナ曹長は少し動揺して言う。
「卒業してませんから、二年ほどで中退していますので」
エリーはアナ曹長の瞳を見て言う。
「学年首席と聞いていますよ、それに辞めたくて辞めたわけでも無いと」
アナ曹長は少しイライラしたのか端末のキーボード操作音がうるさくなる。
「もういいじゃないですか昔の話は、私も色々あるのですよ。勘弁してください」
エリーはアナ曹長の背中を軽く叩きながら言う。
「戦争が終わったら、ブラウン商会のラインフェルト研究所に来ませんか? ライン博士の研究所ですよ」
アナ曹長は、顔を背けて言う。
「私は軍を止めるつもりはないので、ブラウン商会に転職するつもりも無いです」
「ボビーさん言っていましたよ、センスでは俺を上回っているけどね」
エリーが残念そうに言って、ハッとしてアナ曹長を見て言う。
「あゝ、忘れていました。おやつのクッキー!」
「アナさん作業中断して休憩しませんか?」
エリーがアナ曹長を嬉しいそうに見て言う。
「ええ、いいですよ」アナ曹長は少し呆れた様に言った。
アナ曹長は端末モニター電源をオフにすると、エリーはアナ曹長の手を引っ張り、連隊長テントへと向かうのだった。
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