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北部戦線31 国境侵攻2

 北部戦線、エリー機動大隊現地配備、9日目午前。

 

 エリー達は無事に特三連隊ベースキャンプに帰って来て10時間ほど経過している。


 エリー朝食を済ませ、特三連隊本部の中央テーブルの椅子で座っりジェーン連隊長の話しを聞いていた。


 連隊本部の伝令下士官が立ち上がり声を発する。「軍管区急電です!」下士官はスピーカーに切り替える。

〈発する! 軍管区司令部! 全域に第一種戦闘配備発令! 第一種戦闘配備発令!  繰り返す! 速やかに戦闘配備に移行せよ!〉〈尚! 敵詳細不明! 各所で単発的戦闘が発生している模様! 各員! 厳に警戒対処せよ!〉

 

 ジェーンが電話を取り全体指示を出す。

「連隊各員! 第一種戦闘配備発令! 第一種戦闘配備発令! 重装機兵出撃スタンバイ急げ! 以上!」


 連隊本部テント内が慌ただしくなった。

「エリー少佐! 出撃スタンバイ急げ!」

 ジェーンがエリーに近づいて言った。

「はい! エリー大隊戦闘準備掛かります!」エリーは敬礼して重装機兵整備ブロックへと急いで向かう。

 整備ブロック内ではすでにユーリ、アンジェラ、セーヌがパイロットスーツに着替えてエリーを待っていた。

「すぐに出るのですか?」セーヌが聞いてくる。

「いいえ! 敵の位置が確定していません! ですので皆さんは搭乗スタンバイでお願いします」エリーはそう言うとパイロット待機所に入った。

 

 セーヌが第二中隊パイロット達に指示を出す。「各員! エリー少佐から聞いた通りです! 搭乗スタンバイしてください」


 それを聞いてパイロット達が整備ブロック内のラムザⅢに次々搭乗して行く。

 ユーリはブラウン商会整備ブロックへと駆け出して行った。アンジェラはラムザⅣに搭乗しシステム起動を行っている。


 エリーはしばらくしてパイロットスーツに着替えて待機所から出てボビーに近づく。「問題ないですか!」


 ボビーが右手を上げて笑みを浮かべる。

「万全だよ、嬢ちゃん」

 

 エリーは顔を傾けて微笑んで言う。

「それでは暴れてきます」


 そしてレンベルのタラップを上り、コックピットへと入る。エリーはヘッドギアを装着して固定ベルトをロックする。

 エリーはシステム起動スタンバイボタンを押す。コックピット内の警告ランプが点灯して機体のスピーカーから女性の声でアナウンスが流れる。〈レンベル起動シーケンススタンバイクリア! 起動シーケンス、スタートして下さい!〉

 

 コックピット正面パネルを見て確認呼称する。「起動異常アラーム無し! オールグリーンランプ確認! 起動シーケンス、スタート!」そしてセーフティーロックを解除、起動スイッチを押した。

 重装機兵の融合炉が起動、高周波モーターの様な音が鳴り始める。

 

 コックピットシールド安全装置を外しシールド開閉ボタンを押した。コックピット内にアラームが鳴り響き、シールドがゆっくり閉まっていく。正面パネル確認して呼称する。

「起動完了! 異常警告表示無し! 制御システム異常警告無し! 兵装制御システム連動異常警告無し!」


 エリーはインカムを抑えて言う。

「エリー大隊各員、セーヌ大尉の第二中隊、第三中隊は基地防衛待機をお願いします。ユーリ少佐! そして第一中隊は私と一緒に敵を確認次第、出撃しますのでよろしくお願いします」

《第一中隊! 第二中隊! 第三中隊! 了解!》インカムの応答が聞こえてくる。


 レンベルは立ち上がり整備ブロックより連隊ベース入口に向かう。後ろにユーリ、第一中隊のラムザ重装機兵が続いて行く。


 エリーがインカムを押し言う。

「それでは各員! 操縦システムシンクロお願いします」

 エリーはそう言うと左右のレバーを離し、手前にある左右のスペースに手を入れた。機体のスピーカーからアナウンスが流れる〈レンベルパイロット認証システム作動! 認証しました! エリーブラウン確認! シンクロパイロットシステムに移行確認!〉


「準備完了しました! レンベル以下、第一中隊いつでも出れます」


 エリーがインカムを押し言う。

「特三本部!! こちらレッド一号! 敵、捕捉まだですか?」


『こちら本部! 東ポイント15より接近中未確認集団確認! 8キロ先高速移動中とのこと! 接近して確認願う!」


「レッド一号! 了解! 直ちに確認します!」


 エリーはインカムで第一中隊全員に指示する。

「こちらレッド一号! レッド各員! 直ちに目標の確認を行う!」


《レッド隊 了解!》


 レンベル以下第一中隊の重装機兵はホバーリングを開始して浮き上がるとホバー走行を開始する。

『こちらレッド2号! 接触まで2分! 各員! 兵装相互間リンクシステムオンにせよ!』 ユーリがレッド隊に指示を出す。


《レッド隊各員! 了解!》


 エリーはレンベルのコクピット内でモニターを確認している。そしてコクピット内にアナウンスが流れる。

〈警告! 未確認機体多数確認! 戦闘接触1分!〉

 エリーはレンベルの兵装システムロックを解除、戦闘モードに移行させた。


 エリーがインカム押し言う。

「こちらレッド一号! 各員! 敵と確認出来た時点で攻撃開始せよ!」

 

 エリーは兵装システム、ライフルを選択してファーストコンタクトに備える。


 レンベルのコックピット内に警報とアナウンスが流れる。

〈警告! 上方に榴弾多数確認! エナジー防御シールド展開! リンクシステム起動!〉 そうしてエリー中隊上方に瞬時に防御シールドが展開され、次の瞬間、爆発が次々起こる。

 

 エリーはすぐに指示を出す。

「各員! 小隊単位で散開! 相手は帝国軍の新型機ですラムザⅢでは単独では当たらないで下さい!」

 この周辺は木々が残り林を形成して道路以外は障害物、遮蔽物が多い。


 エリーは兵装システムを素早くブレードモードに変更、融合炉の出力を上げてブレードに通す。ブレードが青白い光で包まれる。


 エリーは帝国軍重装機兵が散開して距離を詰めさせない事に少し苛立っていた。

(機体性能はラムザⅢより上、ラムザⅣ程ではないが、ただ機動性が高くパイロットが全てエース級てのが厄介だ! 手強い!)

 木々が邪魔して上手く相手に寄せきれない。エリーのレンベルに対しては相手が警戒して、すぐに逃げて勝負するつもりがない。

 現在、帝国軍の被害は、ユーリが仕留めた一機のみである。


 エリーはインカム押し中隊に指示を出す。「こちらレッド一号! 各員! 兵装相互間リンクシステム解除して一旦離脱!   中隊は下がり、レッド一号! 2号! 3号! 三機でモード3を行います!」


《レッド隊! 各員! 了解!》


 8機のラムザⅢ重装機兵は一旦周囲に散開後退して行く。エリーのレンベル、ユーリのラムザⅣユーリSpecial、アンジェラのラムザⅣTYPE -αの三機が残り帝国軍重装機兵を牽制している。


 エリーがインカム押し言う。

「兵装相互間リンクシステム起動して下さい。只今より戦闘モード3に移行します」


《レッド2号! レッド3号! 了解!》


 エリーはふっと息を吐き、モニターを操作する。機体スピーカーからアナウンスが流れる。《戦闘モード通常モードよりモード3に移行! 機体相互リンクシステム起動確認! 相互間リンクシステム連動確認! 防御シールド展開確認!〉

 

「みんなそれじゃ! 行くよ」そして三機は一気に加速して帝国軍重装機兵に接近して行く。






最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます!


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